スキャンダラスに行こう!


高校生が 3代目?! 46
2018.8.4 20:15
陽菜が 不安そうに 優子を 見た
「どうしたの?陽菜」
「優ちゃんも 本当は・・」
「入りたいと 思うよ・・でも 私と 陽菜の場合 みんなとは 違うじゃん」
「何が?」
「一緒に 暮らしてるじゃん」
「・・・」
「だから 毎日 入りたいと 思うけど・・なんか 慣れたくないというか 恥ずかしがる 陽菜を 見れなくなるのは 嫌かな」
「え?」
「真っ赤になって 恥ずかしがったり 照れる 陽菜が 可愛いから そんな 陽菜を いつまでも 見てたい」
「///」
優子が 微笑むと
「あー もう ヤメや」
有華の 一言に 陽菜は 不安そうに 優子を 見た
「有華?」
「何で こんな事で ウチらが ケンカせな あかんの?」
「ケンカやなかと」
「だったら 何なんや?」
「話し合うとると」
「今 ここで せんでも ええやんか」
「・・・」
「せっかくなら 楽しまな・・」
「ごめんなさい」
陽菜は そう言って 俯いた
「小嶋さんのせいじゃなかよ」
「・・・」
有華が 優子を 見ると 優子は 陽菜を そっと 抱き締めて
「誰も 陽菜を 責めてないよ」
「私も 小嶋さんみたいに 有華に 大切に されたいって・・」
「ウチは 彩佳の事 大切にしとるやろう?」
「でも・・」
「ウチは 優子とは 違うねん・・優子と 同じようには 出来んよ・・彩佳だって 小嶋さんとは 違うやろう?」
「・・・」
「ウチは ウチなりに 彩佳の事 大切にしとるし・・佐江は 佐江なりに ゆきりんの事 大切にしとるやんか」
「・・・」
「大切にするって 人それぞれなんじゃないかな?」
「なんで 最後 才加が まとめるねん」
「せっかく カラオケに 来たんだし 楽しまなきゃ」
「そうやな・・彩佳 一緒に 歌おうや?」
有華が 言うと 梅ちゃんは 有華と 曲を 選び始めた
「佐江ちゃん・・私達も 何か・・」
佐江は 嬉しそうに ゆきりんと 曲を 選び始めた

時間になって 7人は カラオケから ファミレスに 移動した
「佐江と ゆきりんと 小嶋さんに お願いが あるんだ」
「才加・・本気だったの?」
「あぁ」
「何?才加が 本気って」
「来年の 文化祭 私と バンドを 組んでくれないか?」
『えーっ!』
「陽菜 何も 出来ないよ」
「佐江も」
「私も 無理です」
才加は ガックリと 肩を 落とした
「来年 最後の文化祭だし 記憶に残る事 やりたいって 才加の気持ちも 分かるじゃん」
「・・・」
「私と 才加は ベースと ギターが 弾けるから 後は キーボードと ドラムなんだけど・・」
「え?才加が ボーカルじゃないの」
「小嶋さんに ボーカルを・・」
「無理です・・秋元先輩の声の方が・・」
「それだと ギターも 決めなきゃ いけなくなるんだよね」
「ウチらが 同じ 学校やったら したるのに」
「有華 何か できるの?」
「何も できん」
「ドラムって 格好良かよね」
「そうやろう」
「佐江が ドラム・・」
「私が やります」
「りんちゃん?」
「佐江ちゃんが ドラムとかしたら ますます モテちゃうから ダメ」
「え?だったら 佐江が キーボード?無理だよ・・佐江 ギターが やりたい」
「陽菜・・キーボード 出来る?」
「出来ないよ」
「ギターなら 私が 陽菜に 教えられるけど・・」
「佐江・・キーボードは 無理だから」
「お爺ちゃんの所に 音大を 中退した人が 居たけど・・」
「陽菜・・家に 帰るの?」
「帰るって言うか・・習いに行く?」
「危ないやろう?」
「そうだよ・・そこまで 小嶋さんが する事は・・」
「秋元先輩 すごく 楽しそうだったし・・来年で 優ちゃん達 卒業で 優ちゃんも ヤル気に なってるし・・だったら 陽菜も 何かしたいなって」
「でも 陽菜が あそこに 出入りすると 狙われるかもしれないからって 私の所に 居るのに・・」
「だって 他に 方法が・・」
「才加・・教えてくれる人 居ない?」
「ウチのクラスの 咲子さんは?」
「ピアノ 習ってるって 言ってたし・・良いかも」
「無理だと 思うよ」
「そんなの 頼んでみないと・・」
「優子が 教えて貰うんだったら 誰でも 喜んで 教えてくれると 思うけど・・」
「陽菜だもん・・みんな 怖がって 嫌がりますよね?」
「・・・」
「何で みんな 陽菜を 怖がるの?陽菜は 普通の高校生じゃん」
『・・・』
「陽菜は・・普通の・・」
「優ちゃん」
陽菜が 優子の背中を 摩った
「陽菜は 普通の高校生なのに・・なんで みんな 陽菜の事を・・」
「ウチらは 分かっとるよ 優子」
「ちょっと 天然やけど・・私は 小嶋さん 好きや」
「私も 好きです」
「私も す・・好きだから」
「なんで 才加 そこで 吃る?」
「いや・・あんまり 言い慣れてないから 緊張するんだよ」
「そう言うことに しとく」
「本当に 緊張して・・だな・・」
「分かってるって」

(陽菜・・優ちゃんと・・)

陽菜の目から 涙が 零れ落ちると 優子は 慌てて それを 拭いながら
「ちゃんと 分かってくれる人が いて 良かったね 陽菜」
「優ちゃんの・・おかげ」
「違うよ」
「違わない・・優ちゃんに 逢わなかったら 陽菜は ずっと 独りぼっちだった・・友達なんて 一人も いなくて・・」
優子は 陽菜を 抱き締めると
「陽菜は 一人ぼっちじゃないよ・・私が 居るし・・ここに 友達だって いる」
「優ちゃんが 陽菜に くれたんだもん」
「陽菜が 優しい人だから 友達に なれたんだよ」
「そうやで・・小嶋さんは 良い子やで」
「優しかよ」
「ちょっと 天然だけど・・ね」
「かしわげさんに 天然って 言われたくない」
「確かに りんちゃんも ちょっと 天然さんだし」
「佐江ちゃんに 言われたくない」
「佐江は バカだからな」
「バカって 言う 才加も バカだ」
「スポーツバカ」
「な・・何を・・優子なんか・・優子なんか・・」
『彼女バカ』
「ちょっ・・みんなして 言う事ないじゃん」
「それが いややったら 嫁バカやん」
「どうせ 私は 陽菜バカだよ」
才加 有華 梅ちゃん 佐江 ゆきりんが 笑うと 陽菜も クスッと 笑った
「ちょっ・・何で 陽菜まで 笑ってるの?」
「何となく」

(陽菜が 笑ってるから 良いか)

優子は 優しい顔で 陽菜を 見ていた

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