【鴨川沿いを歩く/癒しの旅】1月6日(月)
名古屋7時45分発の高速バスが京都駅に着いたのは10時ジャストだった。
ポルタ地下街のトイレに寄ってから外に出て、東に向かって歩き鴨川に出た僕は、川沿いの遊歩道に降り、足を北に向けた。
七条大橋、五条大橋、四条大橋と歩く。
四条大橋から上に出て、八坂神社を通って知恩院に行くかな?
でも、まだまだ混雑しているだろうなぁ。
そんなことを考えながら歩いているうちに、僕は四条大橋の下をくぐり抜け、足は三条に向いていた。
三条は地下鉄東西線のルートで、僕が知恩院に行く場合は、東山駅で降りてから行くので、三条大橋で上に出ても良い訳だ。
しかし、僕の足は三条大橋を越えて丸太町通りに向かっていた。
今日はお寺などに行くのはやめよう。
今出川通りを過ぎて北大路通りから植物園に入り、北山通りに出て、そこから地下鉄できょうと駅に戻ろう。
そう決めて、僕は北大路通りに向かって歩き出したのだ。
しかし、鴨川の右岸を歩いていたのが大間違いだった。
鴨川は今出川通りの出町柳から高野川と賀茂川に別れているのだ。
右岸を考えもなくそのまま歩いていた僕は右に向かう高野川沿いに歩いてしまったのである。
鴨川に降りた時から、写メを撮りながらのんびり歩いていたためか、北大路通りの橋に着いた時には12時を過ぎていた。
そして、上に出たほくは、初めて道を間違えたのを知ったのである。
賀茂川沿いに歩かなければ植物園には行けないのだ。
僕は北大路通りを西に向かって歩き出さざるをえなかったのである。
「かなりありますよ。」
念のために北大路の地下鉄の駅の場所を尋ねた僕に対し、京都の人らしきご婦人は言った。
確かにかなりあった。
もう植物園に寄る気力は薄れていた。
そして僕は北大路駅から地下鉄に乗って京都駅に戻ったのである。
帰りも14時発の高速バスに、コーヒーとパン一個を買って乗り込んだのであった。
童謡に「行きはよいよい、帰りはこわい」というのがあるが、まさにそんな感じの歩きになったが、やはり鴨川沿いの遊歩道は楽しい道であった。
今度は、北大路通りも北山通りも越えて、上賀茂神社までの歩きに挑戦してみよう。