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6月11日 話題:恩田陸

話題:恩田陸

好きな作家は?と聞かれたら必ず出す名前のひとつ。
ミステリー小説というものを読むきっかけになった作家さん。
長々書いたので敬称略しましたすみません。
できるだけネタバレはしないように気をつけたつもりですが、うっかりしてるかもしれないので気をつけてくださいね。


一番初めに読んだのはオセロ・ゲームだった。
10年前くらいだったかな?今でも初めて読んだときのことを覚えてる。
普通の人の顔がたまに異形の頭に見えるという特異な能力を持った人たちの、誰が味方がわからない、敵すらもはっきりしない焦燥感。日常がふとした瞬間に戦場に変わる不安感、不安定感。
ドキドキしながら、でもページをめくるのをやめられなくて、追いたてられるように読み進んでいった。読み終わったときにやっと張りつめてた意識が緩んだ気がしてほっとしたことを覚えている。
あれは10年前なのか、そうか…えっほんとに?信じられない、時間が流れるのは早い。

追われるように読み進めてたのは六番目の小夜子も同じだった。
当時は、だいぶ前にドラマでやってたなと思って借りて、ドラマと雰囲気が違っておやおや?と思った。ドラマもちゃんとは見てなかったんだけど、数回断片的に見たところが全部ホラーチックだったからホラーだとばかり思って小説を読んだらそういう感じではなかった。
それは覚えてるのに、あんまり内容を覚えてない…なぜ。ドラマの印象が強かったからだろうか。
ホラーじゃないんだ、と思ったこと、
セーラー服の女の子が2階のベランダの手すりをガシャガシャ鳴らしてる幻覚を見るシーンが怖かったことを覚えている。

ちゃんと読んだのはオセロゲームが先なんだけど、それより前に、冒頭だけ読んで続きを気にしていて、しばらくしてからやっと読めたのが黄昏の百合の骨。
どこか不気味な雰囲気の屋敷と、後半の畳み掛けるような展開、百合の香りがしている気がしたことが特に記憶に残っている。
何よりも好きなのが、冒頭、導入のところ。
何が起きているのか・何が起きたのか・これから何が起きるのかを全く知らない読者に、それらを悟らせないが何かがあることを勘づかせる書き出し。
何ですぐに読めなかったかって、書き出しばかりをよく覚えていてタイトルをちゃんと覚えてなかったから。ヒカルったらうっかりさん。

世界観とストーリー、展開が特に好きなのがネクロポリス。
死者と対話することのできる町で起こる殺人事件に迫る主人公たち。
死者と対話できる町の話だけてもお話が書けそうなのに、それに殺人事件も絡んでくるから、内容のボリュームがある。実際、上下になってるし。
ホラーっぽい設定だけどホラーじゃなくて、謎が謎を呼んで謎だらけ。でもオチまできれいにつくから読み終わったときにちゃんと終わった感じがする。
ヒカルはああいうオチも好きだけど、苦手な人もいるのかな?どうなんだろ。

ホラーでいったら わたしの家ではなにも起こらない も面白かった。
淡々と語られるかつてその家にいた人たちの話のあとに書き添えられる、その家に“今”いる人の話。
短編か連なっているから読みやすいしさくっと読み終えられるけど、面白さと雰囲気はとってもよかった。双子のおばさまのお話が好きだったなあ。話のオチが好き。

あと、恩田陸の小説は装丁がいいなあって思う。
黄昏の百合の骨、ネクロポリス、わたしの家ではなにも起こらないは特にそう思う。
絵もタイトルのフォントもいいけど、その手触りがいい。
緊張する本…オセロゲームや黄昏の百合の骨はざらっとした手触りだったけど、ネクロポリスはなめらかな手触りの白いフィルムのようなカバーで、表紙の町の絵が半分透けていてタイトルのみが黒く浮き出るような感じだった。
ネクロポリスは霧のなかのシーンがあるから、それを表してるのかなあと思った。死者と対話できる町という不思議な雰囲気とか。
ずっと触りながら読むところだから、その世界を感じさせる手がかりのひとつのようなんだなあ。

好きな小説、作家さんについてつらつら書くのは楽しい。よい休日になりそうな気がする。

6月10日 話題:今日の夕ご飯

話題:今日の夕ご飯

しいたけを醤油とバターで蒸し焼きにしたもの。
玄米入りご飯。梅干し。
クリーム玄米ブラン。
りんごジャム入りヨーグルト。
抹茶アイス。
ソーダ。

なんかちょっとお腹が気持ち悪い、なんで?と思ったけど書き出してみると色々食べ過ぎだからじゃないかな。
なぜ夕飯にクリーム玄米ブランを食べた。明日の朝ごはんでよかったんじゃないか。
なぜアイスとヨーグルトを食べた。デザートはどちらか1つでよかったんじゃないか。
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