同棲の話題書きを使うのは二度目だ。そういえば前回も前置きというのか、注意書きをする配慮が足りていなかったなと今になって反省のポーズを見せる僕をどうか許して下さるとこれ幸いです。男同士の同棲、いや同居か?同棲というのは結婚する前の男女がひとつの家に棲むことを差す言葉ならば、男同士の恋々とした感情が行き過ぎたゆえの同居はどの言葉で表すのが妥当なのかを考えたらもうこんな時間だ。※23:30

話が脱線してしまったけれど、この記事は男女の麗しくも苦悩と幸福に満ちた同棲記事ではないので、どうか気をつけてほしい。











さて。僕の同居人であるみやくんはインフルの毒牙にかかりおよそ四日ほどお布団と同居していたわけだが、ようやく熱も下がり、あとは決められた日数を自宅で過ごすだけとなった。ご心配をおかけしたみなさま、申し訳ない。そしてありがとうございました。

僕の看病も二日目からは板につき、あれやこれやと世話を焼くのも慣れ、それに対して嬉しさと悔しさみたいなものを混ぜ合わせた目で見てくるみやくんにも可愛さを覚えつつ、ほっとしている。今のところ、僕に感染ってもないだろう。体を動かせるようになったみやくんは部屋にこもりがちなのも、とちょくちょくリビングに現れては五分ほど会話をして戻っていく。三日前、そんなみやくんにリビングのカーペットの上で寝こける僕は起こされ、二日前、テーブルに突っ伏して寝ているところも起こされ、昨日には風呂でうたた寝しているところも起こされている。まったく駄目な人間極まりない。病人に起こされ、あまつさえ「やっぱり疲れてんな」と余計な心配までかけているのだから。

でも、共に住むようになってよかったなとこういう事態になるとより思う。
それはみやくんも同じらしく、呆れながらも「俺ら、一緒に住んでてよかったなぁ」って安心したみたく笑ってみせるので天邪鬼の僕も今回は素直に頷いた。

お互いが病気になったとき看病が出来る。困ったときは相談し合えるし嬉しいときもつらいときも悲しいときも共有出来る。お互いに秘密はあるし、なんでも明け透けなわけではないけれどやっぱりいいもんだなと思える。思えた。

まあ、こんなことを言っていても明日の朝になればぬるりと近づく漠然とした不安に目を曇らせることもあるのだけど。僕もみやくんも、今ある幸せを幸せと受け取って何も見ずに笑っていることは多分、出来ない。弱い人間だからいつだって不安だ。男女のそれとは違って同棲の果てが結婚というゴールが見えない。いつか別たれる日が来るまで共に浸っているだけかもしれない。

確実なものが、ほしくて。欲しくない。
互いを縛り合うものが欲しいわけじゃない。恋愛はこうも、難しい。答えなど、どこにもない。

でも、「おかえり」「ただいま」「行ってきます」「行ってらっしゃい」そんな挨拶の応酬はとても幸福だ。いつか当たり前になるとしても。

女々しい僕の心情を吐露してしまうのはよくあることだ。恥ずかしいことに。ここに吐き出すことがこのブログを作った理由なので、遠慮なく吐き出している。みっともないなぁという思いのもと。

いつも付き合ってくださるみなさまに多大なる感謝を。つまらないでしょ?煮詰まりすぎでしょ?面倒臭いでしょ?堂々巡りでしょ?だけど、それが人間ってもんです(笑)はは、自分で言うなよ。

同棲迷ってらっしゃるカップルはどれだけいるのかな。男女と男男とじゃ違うとは思うけど、絶対2LDKとかそれぞれの自室は必ずあった方がいいと僕は思う。じゃないとさすがに息がつまる。好きでも、いつか苦しくてたまらなくなる。