中国の地下鉄では脱糞が常識、注意する乗客もいない、ラーメンをぶっかける女性もいる
経済発展が著しい中国だが、法律やルール、マナーを守る意識はまだまだ希薄なようだ。
道路での割り込みや信号無視は日常茶飯事で、鉄道やバス、飛行機の中でけんかが絶えない。
その上、あろうことか、広州市では地下鉄車内で大便をする少年まで現れた。
その様子を撮影した写真が昨年、インターネット上に流れ、中国国内でも議論の的になった。
中国メディアなどによると、「大便小僧」と名付けられた少年の動画は昨年11月に、中国版ツイッター「微博(ウエイボー)」に投稿された。
広州市内を走る地下鉄3号線車両のドア近くでズボンと下着を下げ、紙のようなものを手に持って座り込んでいる姿が写されていた。
側には父親らしい男性が落ち着いた様子で立っている。
注意する乗客もいない。
中国では地下鉄車内やプラットホームなどで、子供が大小便をすることはしばしば目撃されているという。
ネット上には車両とホームの隙間で小便したり、車内などで座り込んで用を足している子供の画像がいくつも見つかる。
改札内にトイレがないことが原因として、子供に同情する声もあるが、そんなのは言い訳に過ぎない。
所構わず用を足す「中国式用便」なのだ。
大便、小便だけではない。
中国の地下鉄車内は、これをしてはいけないという悪マナーのオンパレード。
例えば、乗客が飲食していることも珍しいことではない。
ホームなどではサトウキビやヒマワリの種、落花生を食べて、食べかすを散乱させている。
地下鉄車内でラーメンを食べる女性を携帯電話のカメラで撮影しようとした乗客が、女性にラーメンをぶっかけられるという事件もネット上で紹介されている。
上海市では地下鉄車内での飲食を禁じる政策を導入しようとしたが、出勤途中に朝食をとれなくなる通勤客から反対の声があがり見送られたとされる。
所かまわず物を食べるという、こちらの「中国式」も改まりそうにない。