話題:訃報

サリンジャーが死んだって。

知ったのが朝方だったんだけど、一日中ホールデン君とゾーイーが心の中で話しかけてきた。

青春小説と言えば?という質問があったら真っ先に「ライ麦畑でつかまえて」を挙げる。

10代の私にとってみればすごく昔の作品だけれど、村上春樹氏の新訳が出たこともあり(野崎訳も好きだが)古い作品というイメージがなかった。

現代の私たちの青春のころ心情にも通ずるものが随所に散りばめられた彼の小説。

決しておもしろい内容ではないのだけれど、読みたくなる。

最近は著作権を巡った訴訟ばかりが目立っていたけれど、好きな作家だった。

まあ、偏屈なおじさんというイメージだったけどね。

ホールデン君はサリンジャーだったと思う。

……しかし、死は誰にでも平等に来るものなのだと実感するよ。

何はともあれ、痛みもなく死んだそうで。
晩年も自分の好きなように過ごしたみたいだし良かったね、ありがとうと言いたい。

しかしサリンジャーにも家族いたんだと驚いた(←失礼)