この間、恋人とわたしと共通の友だちと3人で飲みに行きました。
この友だちはわたしたちが付き合う前からわたしたちのことを知っている貴重な1人で、わたしが一度仲のいい友だちの1人で、だからとても楽しかった。楽しすぎて、気がついたらわたしは泥酔していた。なにもないのに歩きながら飛び跳ねて、2人に無視されたりしていました。
2軒目のお店に行ってビールを飲んで、そろそろ帰ろうということになり、改札で別れてみんな別々の方向に歩き出して、腕を掴まれて振り返ったら、恋人がいました。それで強引に腕を引かれて一緒に電車に乗って、強引に家まで送ってくれました。恋人もわたしも、わたしの家まで一緒に帰ると幸せな気持ちになれることに気づいてやみつきです。
わたしの最寄駅について、改札を出たあたりまでは楽しくて楽しくて仕方がない気分でした。でもそこから泥酔しすぎて気がついたら公園のようなところで泣いていて、また気がついたら家の前で恋人と別れて、また気がついたら部屋の布団の中で泣きながら恋人と電話していました。ひどすぎる。
本当に覚えていることがほとんどないんですが、何度も恋人に、どこにもいかないで、って言ったことは覚えています。それから、結婚したいとか、子どもがほしいとか、でも育てる自信がないとか、たぶんそんなことを言って泣いたんだと思います。
恋人はそんなわたしに、愛してるよ、と言いました。たぶん彼も酔っぱらっていました。うみちゃんは言ってくれないの?と聞かれて、わたしは泣きながら愛してるって答えました。それで幸せな気持ちで眠った記憶はあります。

その次の日も恋人に会って、一緒に夜ご飯を食べました。
ご飯を食べながら、前日のことを謝ったけど、恋人は全然気にしていないみたいだった。迷惑をかけたはずなのに、わたしを責めるようなことはありませんでした。
それどころか、恋人はいつもよりも満たされているように見えました。うまく言えないけど、内側からぼんやり光ってるみたいに綺麗でした。この人がいま穏やかに幸福なんだということがよく分かるような、この日の恋人はそういう雰囲気でした。
恋人はいつもよりゆっくりご飯を食べていました。ゆっくり食べるとちゃんとお腹いっぱいになるねなんて言いながら。納豆を食べているところが一番かわいかったので、動画に収めたいくらいでした。
ご飯を食べたあとは喫茶店に行って、向かい合ってコーヒーと紅茶を飲みました。今週末の旅行の話をして、また家まで送ってもらいました。途中の道で梅の花が満開になっていて、また春が来るんだと思いました。


今日も好きでした、明日も好きです。