ケルティッククリスマス2015へ行ってきました。内容は、昼間の映画上映と夜のバンドライブの2本立て。
東京、すみだトリフォニーホールにて。
映画「ブレンダンとケルズの秘密」を鑑賞。
「song of the sea」の監督の第1作。私にとっては、かなり前から存在を知っていて、いつか見たかった待望の映画。
神々しいなんて、めったに使わない表現だけど、それがぴったりくるアニメだった。映像、色彩、音楽、全てがよくて、気持ちがいい。特に、ケルズの書の装飾画のアップシーンは、本物が映画の中に入りこんで光輝いている錯覚を起こすくらい。
音楽もぴったり。ヒロインのアシュリンが歌う歌は神秘的だし、BGMは、激しいダンスシーンこそないけど、しっかりアイリッシュ。
夜のライブは、アイルランドの3バンド+カナダのステップダンサーの来日公演。
3階席の真ん中でしっかり舞台が見渡せる、よい席でした。
とにかく最初から最後まで豪華すぎて、夢みたい。
最初は初来日のWe banjo 3(フィドル、バウロン、バンジョー、ギター、マンドリン)
アイリッシュやブルーグラス音楽のバンド。ボーカルの男性の声が美声で、4人合わせて声を揃える部分も素敵。
途中で、バウロンのソロが入ったと思ったらステップダンサーも加わって共演。
さらに、最初から最後まで日本語のみで進行。
「日本食好きです。特に寿司。酒も好き。ギネスよりも。乾杯!」「日本語教えてくれた○○さんと○○さんに感謝」というふうに。
演奏が素晴らしくて、踊り出したくなる。最終的には一階が総立ちで大盛り上がり。まだ最初のバンドなのに。
次はダービッシュが出演。(マンドリン、ボタンアコーディオン、フィドル、バウロン...etc)
ボーカルの人とアイルランド語の歌を会場みんなで一緒に歌う。一部分とはいえ、ライブならではの経験。ボーカルのキャシーさん、歌いながらバウロン叩いて、かっこよかったな。声に深みがある。好みの声。
20分の休憩。
ステップダンサーのピラツキ兄弟によるフィドルとダンスの共演。高速で複雑な動きをするので、いったい足がどうなっているのか、双眼鏡で見ていても分からない。
最後はお待ちかね、古株のアルタン。 (←登場すると、会場から歓声が)
これぞアイリッシュな曲と楽器と雰囲気。
わたしは最近知ったので詳しくないけど、かなり有名なバンドらしい。ボーカルのマレードさんのこぶしの効いた歌声が心地よくて、思わず意識をなくし(寝る)そうになった時も。
ゆったりした曲だけでなく、リールやジグと呼ばれるダンス音楽も。
ああ、ずっと聞いていたい!と思った。
アンコールは、予想どおり全員集合して大合奏!アンコール曲を演奏し「メリークリスマス!」と客席に呼び掛け最後に「きよしこの夜」でしんみり終わる……と思わせておいて、いきなり変調してにぎやかに。
映画が見られて、アイリッシュミュージックがたくさん聞けて、バウロンがたくさん聞けて、ボーカル3人それぞれ魅力があって。私にとって天国のような時間と空間だった。
1日中アイルランド漬け。また、こんな最高なライブを経験したい。
ダンスカンパニーのラグースに参加していた頃から大好きなファーガル・スカヒルさん(フィドル/バウロン)が、we banjo 3のメンバーとして来日。ファーガルさん、ラグースの頃から、会場盛り上げるのうまい。
仕事場で自分が嫌になる、そんな自分でも、仕事続けさせてもらえて。おかげで、昨日のような経験ができる、だから頑張らねば。