めろしろ。

その娘の最初の夢は花売りになることだった。

娘の済む村から少し離れた街に鉄道の駅があり、そこには花売りが上等の服を着て綺麗な花を籠一杯売っていた。
街の女は花売りをしながら見初められるのを待っている。
娘の母親も花を売り、父親と出逢ったと娘は聞かされていた。
花売りになりたいとは、つまりお嫁さんになりたいということだ。
娘の家は裕福ではなかったが貧乏といえる程酷い暮らしではなかった。
娘の父や祖父、曾祖父が丹念に守り続けた果樹園が娘を守っていた。

その果樹園には毎年決まった日に来る二人の男性がいだ。

娘は勤勉な性格をしていた。

空想は苦手であり自分の目に見えないものを信じることは恐ろしく感じられた。
















ただ、この文体は凄く書きやすいです。