骨盤をとりまく細かい筋肉について調べていて、ついでに現代流行の体幹トレーニングに関することも読んだらば、かなり詳細に緻密にインナーマッスルを扱っている人もいることが、今更ながらにわかった。腹直筋も鍛えインナーマッスルも鍛えとにかく体幹を強くしましょう程度のどうでもいいトレーニングをしているだけだろうと勝手に思っていたが、全然ちがった。ごめんなさい、なめてました。


たとえば多裂筋という背部のインナーマッスルと、横隔膜、腹横筋、骨盤底筋は同時に働きうるということがわかっていて、それを考慮した運動も研究されている。これは肥田式がいう「腰腹同量のちから」を具体的に解明しているといってもいい。

氣は筋肉ではありませんが、ここまで身体が細かく分析されているなら、仙道やヨガの抽象的な表現の行法だって、かなりの程度まで、現代科学的に翻訳できるとおもう。実際そうしている人も少なくないはずだ。


しかしながら大事なのは直観ではないでしょうか。科学の研究者も優れた人は絶対に直観が優れているはずです。ヒトの尾骨と仙骨をまたぐ筋肉は退化していて何の作用もないというのが現時点での解剖生理学の見識らしいですが、もしかしたらそれを打ち破る発見をするかもしれないのもまた、直観を備えた科学者だとおもう。

そして気功やボディワークの実践者なら、ボディフルネシストなら、自分自身で自分自真を発見するのである。