ちぇり!
朝(学パロ/白龍×アリババ♀)
2011.12.1.Thu 12:15

「あ。アリババ殿。おはよう御座います。」
「…おはよう」
「今日も良い天気ですね。でも、運が良ければ夕方から雪が降るそうですよ。楽しみですね。」
「……白龍」
「はい?」
「お前、毎朝飽きねーの?態々迎えになんて来なくても…。」
「え。御迷惑でしたか?」
「いやいや、迷惑とかじゃなくてさ。学校も家も真反対…。」
「良かった!御迷惑をお掛けしてしまっているのかと…!安心しました!」
「へ?あ…ああ、迷惑じゃないけど…。」
「でしたら、此れからも毎朝来ても大丈夫ですよね?」
「だから…あの……そうじゃなくて!」
「?」
「俺は構わねーけど、お前が大変だろ?そっちだよ、そっち!」
「……」
「?」

「アリババ殿は、矢張りお優しいですね…。いつも相手の事ばかり考えて下さって…。流石、アリババ殿です!」
「お前ってツッコミ所満載過ぎて本当に相手するの面倒臭いよな…」

「ですが、御心配なさらず。此れも朝のランニングの一貫です。其の休憩時間に、アリババ殿を学園へ送り届けていると思って下さい。」
「其れ、休憩じゃねーじゃん」
「俺にとっては休憩です」
「……まあ、良いか。それじゃ、行く……。」
「…アリババ殿?」
「へ、へっ…」
「へ?」

「くしゅんっっ!」

しーん…

「ずっ…。あー…風邪ひいてんのかな…。って、悪ぃ!今、白龍の方向いてくしゃみしちまったよな?!唾かかったか?;」
「……」
(な、何か凄い睨まれてる…!えっと、タオル、タオルは…!!)
「アリババ殿」
「はっはい!!」

ぼふっ!

「…ぼふ?」
「寒がられているのに気付けなくて本当に申し訳無いです…。此れ、差し上げますので使って下さい。」
「…マフラー…?」
「煌帝国学園指定のマフラーですので、躊躇してしまいました。勿論、嫌でしたら取って下さって構いませんので…。」
「……」
(…矢張り、他の学園の…しかも仲があまり良くない学園指定のマフラーなんて嫌だったか…)
「白龍…」
「すみません…。今、取りま…。」

「アリガトなっ!此れ、めっちゃ暖かい!!」

「…え?」
「白龍がさっき迄着けていたやつだもんな、そりゃあったけぇや!」
「なっ…!」
「本当にサンキュ!大事にするな!!」
「…っ」
「……?白龍、お前、顔が赤…。」
「えっ?!い、いえ、ちちち違います!違いますから!!」
「は?違うって…。」
「あっ、もうこんな時間ですよ!急ぎましょう、アリババ殿!!」

ぐいっ

「わっ!!」
「近道しますね!」
「ちょっ、白龍!あ、あの、手…!」


(アリババ殿が私の物を着けて喜んで下さった…!)
(おっ…俺、白龍と手繋いでる…!!)





+++++
鈍感と鈍感。
白龍は快晴で気分が良いらしくノリノリである。


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