図書室の王子様(学パロ/ジャン×アルミン♀)
2014.10.10.Fri
13:09
キーンコーンカーンコーン
「あれ?」
キーンコーンカーンコーン
「(しまった…。作業に集中し過ぎた。)今、何時…?」
「18時」
「へ?!」
ドサドサッ
「あっ!」
「…何やってんだ…」
(な、何で?いつの間に王子様が居るの?何時から?って言うか、独り言聞かれた!恥ずかしい、如何しよう…!)
「ほら」
「あ、有難う御座います…」
「怪我、無いか?」
「は、はい」
「そっか」
(う、わ…。笑った…。)
「あっ」
ガシャンッ!
「わ、悪い!」
「やっ、大丈夫です!僕の私物なんで…。」
「余計に悪いだろ…」
「そんな事…。あ、手伝います。」
「お、おう…」
「すみません…」
「いや、俺が悪いし。ってか、お前、ペン多いな。」
(…あ、
制汗剤の匂いが、する。部活終わり?それに、思ったより睫毛、長い。眉毛、整えてるのかな?僕と違って、肌色が健康的。それに、手が、)
「僕より、大きい…」
「へ?」
ぴとっ
「!」
「あっ、悪い!」
「い、いえ…!
(手…!手が触れた…!王子様の手が…!)」
「柔らかいな…」
「え?」
「え?…あっ!いや!な、何も!」
「はあ…」
「……あ、あのさ」
「はい?」
「家、遠いのか?」
「家ですか?」
「暗くなって来たし、その…
送る…」
「!」
「ほ、ほら!最近、危ないからな!其れだ!うん、其れだけだ!」
「……」
「い、嫌なら良いけど…」
「…有難う、御座います…」
「っ!お、おう…。」
+++++
お互いに片想い。お互いに鈍感。
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