ちぇり!
もし僕が轟沈したら(艦これパロ/ジャン×アルミン♀/死ネタ)
2015.1.28.Wed 10:55

「撃てー!!」

ドーン!

「…や、った…?っやりました!司令官!」
「よくやった、アルミン!よし…、帰投するぞ!」
「はい!」


「…司令官」
「今は2人きりだからジャンで良いぞ」
「……ねえ、ジャン。いつも最後尾の僕に乗るのって、もしかして其れが目的なの?」
「鎮守府じゃ、エレン達がお前から離れねーし」
「ふふっ」
「笑うなよ」
「だって、可愛くて。提督室でも大体2人きりなのに?」
「何処かの優秀な秘書艦さんが連日、大量のプレゼントをくれるからなー」
「書類処理も司令の立派なお仕事ですからね」
「へーへー」
「…ねえ、ジャン?もし僕が…。」

ガンッ!

「……え?」


『駆逐艦アルミン、敵魚雷により艦尾破壊!大破!!』
『そんな…連戦で水偵が切れてたなんて…。周りを囲まれています…!』
『アルミンには提督が!』
「構うな!全艦、単横に展開!敵潜水艦を殲滅しろ!」
『は、はいっ!』
『提督ゥ!!』


「…はっ、痛…」
「おい、アルミン大丈夫か?!損傷の程度…は…。」
「……司令、官…。御免ね?

僕……沈むみたいだ…。」

「…っ!!おい!」
「もう…時間が有りません…。駆逐艦を1隻呼びました…、乗り込んで下さい。」
「アルミン!」
「乗り込んで、下さい…!」
「……っ」


「全乗船員の避難を確認…しました……」
「ああ」
「司令官も早く避難して下さい…」
「ああ」
「……、司令官?」

「俺は残る」

「?!」
「俺も、お前と一緒に沈む」
「…っ!司令官!!今は冗談を言っている場合ではありません!避難して下さい!!」
「俺は海上では、いつでも本気だ」
「ふざけないでっ!僕は、僕は君に生きて欲しいんだ…!」
「知ってる」
「なら……逃げて、早く逃げてよ…。こんな時迄、意地悪しないで下さい…。」
「ったく。何度、言ったら分かるんだよ?」

ぽんっ

「2人きりの時はジャンって呼べって」
「…っ。…ジャン…!」

ぎゅ、

「海の中って、紅くて、蒼くて――綺麗なんだな」
「…紅いのは、僕から出ている火だけど」
「生まれて初めて見たけど良いもんだ。…お前と見れて、良かった。」
「……うん。僕もだよ。」
「ははっ」



(今度、生まれ変われるなら。争いの無い、どうか2人で笑顔で生きられる世界に。)





+++++
アルミンは秘書艦ですが、出撃時には最後尾に並びます。
大きい艦種から並べたい、と言う私の拘わりなだけですが。笑


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