「あ」
→雨音が奴の歩きを消す
→愛情は永遠だ、少なくとも群体に限っては
→諦められるならば、そもそも最初から選択肢にそれがあったということだ
→怪しさは見る側にとってしか利害はない
「い」
→いけないことは、いけないからこそ悪の魅力を持っている
→犬は善悪関係無しに自分の主人に従うという、それは人間社会にどこか似ている
→今生きていることを実感出来る瞬間などそうそう無い、故に人間は生きていられる
「う」
→うなぎのように掴みにくい人間に、私はなりたい
→噂話は本人の耳に入った瞬間頭痛の種に変わる
→嘘には良い嘘と悪い嘘とどちらでもない嘘があるが、嘘を吐いたという事実に変わりはない
「え」
→エリマキトカゲのように自立した人間に、私はなりたい
→絵を描くことでその人の心理がわかるという、昔自分が描いたのは白い紙の中央に小さく佇む白い鶏だった、これはどういうことか
→選ぶ余地がある内はまだ少なからず余裕があるということだ
→笑みが世界を明るくするとか言う人間が、私は大嫌いである
「お」
→大きくなりすぎた木は切られる、逃れるには普通以上に大きくならなければならない
→オアシスを求めて歩いた先が蜃気楼だった、その時の気分を体感するためにいつか砂漠に行きたい
→終わりは呆気ないものだ、終わりから続く始まりが長く苦しい
疲れたのでこの辺で