スプラッタなことをしでかす二人の殺人鬼が出会ったぜ!ついでに獲物とも出会ったぜ!という話なんですが、いやはやグローバル。間違えたグロテスク
これはホラー……ミステリ……?恋愛小説かもしれない。しかしながら残酷な描写だけでなく独特の雰囲気こそがすばらしい。語り手である『わたし』が基本的に冷静なので秩序がある気がしてくるのが不思議だ
全体的な澱みを楽しむために夜中に読みたいと思う
ちなみに実在した犯罪者のダーマーとニルセンがモデルなので被害者も加害者二人も男性です。時代を切り取ったような海外ゲイ・カルチャーの空気をはじめ、いろんな意味で濃い描写がてんこ盛りなので苦手な方はお気をつけください(まあヘテロだろうがホモだろうが悲惨は悲惨なんですが)
ロスト・ソウルズは全然見つからない\(^o^)/
本屋で背表紙を見て、なんか気になるタイトルだったり聞き覚えのあるタイトルだと取りあえずあらすじを見てみるんですが、これはもう買わざるを得なかった
だって『スティーヴン・キング絶賛』とか書いてあって、これはもう買わざるを得なかった。負けた。いや勝った。面白かったから勝ったのだ
どんどんどんどん悪くなっていく状況を描く小説を読んでいると稀に登場人物に腹が立ったりするんですが
(なんでそこでその行動を?みたいな、話の展開上仕方ないとわかっていてもそれでもギィィ)
心理描写がとても丁寧で、不可抗力ギリギリな感じなのでストレスが無いどころか入り込み過ぎて泣きかけた。悲しくて怖くて少し滑稽で無気力になった
感想はよくわからないがとにかく面白かったです。映画化もされているようなので映画も見てみたいなあと思いました