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夢子観察記

夢子はいつも眠たそうにしています。
永遠に続く時の中(本人はそう思っている)、日がな眠たそうにしているのが夢子さんの日課です。
彼女いわく、頭は常に眠らせているのだ、と。
そんな夢子さんにも趣味があります。
実父に暴行を加え罵声罵倒を浴びせる妄想です。
下段回し蹴りから始まり金的で怯んだところ腹部を蹴りつけ髪を鷲掴み拳を入れる、そのあとは思うがままに罵声を浴びせ拳を奮う。
という、なんとも稚拙な妄想です。
夢子さんは、この妄想をしている時は血沸き肉踊るといいます。
すべてのモノから開放され、
フワフワと浮いているような高揚感だ、と。
とはいうものの、夢子さんに両親は居ません。
只只、妄想なのです。
暴行、という形で父親の存在に触れたいのかもしれません。
暴行という形でしか示せない彼女を可哀想に感じるのは私だけではないでしょう。
ここでいう可哀想は、哀れみの意です。
夢子「反吐」
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