※くどい前書き
|・ω・`)主観ころころ変わるよ←書いてるうちにいつの間にか変わってる。読みづらいお。あと日本語がおかしい長文
|ω・`)でかい独り言だなーて突っ込みは昭和生まれの方まででお願いします。それか妖精さんと会話中
|・`)時の流れは早いものだ。読めば分かる
キャラ崩壊でしょうか?
いいえ、島国です。
注意書きと本編の境界線
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「ったく…雑用ばっか押し付けやがって」
明らかに一人で運ぶには多すぎる量のノートを抱えて職員室に入る。
窓側の前から二番目の机、担任に言われたとおりの場所にその大量のノートを置いた。
重みから解放されて一つため息をおとす。
ふと時計に目をやると昼休みもあと数分しか残っていなかった。
「水やり、放課後にやるしかねえな」
職員室を後にして廊下を歩いていると、この町では見かけない制服の生徒と女性教師が会話をしているのが見えた。
遊びに来たか見学にきた中学生かと思い、気にとめずに2人の横を通り過ぎて教室に向かう
午後の授業が終わったころ、生徒達は部活動へと散らばっていく。生徒会の仕事がある身としては少しだけ羨ましく思うときもあった。
本当だったら今ごろ家庭部で腕前を発揮していたはず。
料理得意だしな。みんな泣きながら食ってくれるし。家庭部が一番自分に合ってると思う。
入学したばかりの時はすべてが新鮮だった。
中学では帰宅部だったので高校くらいは何かやろうかと思った矢先、アルフレッドやらフランシスを含めた3人組やらに推薦されて就きたくもない生徒会長の座に就くことになった。
生徒会の仕事は多忙のため部活との両立は不可能だ。
あいつら絶対裏で組んでたな。俺に恨みでもあんのか?中学の頃はよく飯食わしてやったじゃねえか。
この学校の場合、生徒会長は意欲のある者や周囲から信頼のある者なら学年を問わず会長になれる。
希望者が多ければもちろん選挙になったが、意欲がないのか立候補する者がいなかった。
そのため圧倒的な支持があったアーサーはすぐに会長の座に就くことができた。圧倒的な支持と言っても例の奴らの所為だったりするのはひとまず置いておこうか。
なにはともあれ任されたからには最後までやり遂げるつもりだ。
今日も放課後は大量の仕事が待っている。大変だが結構やりがいを感じていた。
「その前に中庭か…」
例の雑用のせいで水あげができなかったのだ。
旧校舎の裏側には少し大きめの中庭がある。
そこはベンチが置かれていて、生徒達が憩いの場として利用できるようになっていた。
しかし、旧校舎の裏側に位置するだけあって中庭の存在を知る生徒はほとんどいない。
もちろん中庭の植物は放置され、草も伸び放題だ。
どうせ誰も使わないし、文句も言わない。
少しくらいなら世話をしてもいいかと思って植えてあった薔薇の枝を揃えたり、花壇の植物へ水をあげたりして中庭を手入れしていた。
そうしているうちに中庭は見違えるほど美しくなったが、人が来るようなことは無かった。
かろうじて妖精がちらほらと……は?幻覚じゃねえよ。
始めて来たときより綺麗になった中庭に向かうと、珍しいことに生徒らしき人物が立っていた。
この近辺では見かけない制服と小柄な体型、どこかで見たような姿…
「ああ、昼休みに見かけた奴か」
スクールバックと茶封筒を持って周囲を見回している。
どう見ても中庭を眺めている様子ではなかった。
「おい、何かあったのか?」
優しく声をかけたつもりなのに、驚いたのかびくっと体を震わせてからこちらを向いた。
「い、いえ…少し迷っていただけです」
消え入りそうなか細い声だった。
「そうか。出口が分からないんだろ?」
「は…はい、初めて来たので」
全く目を合わせようとしない。
ただの恥ずかしがり屋か?
度が弱そうな銀縁の眼鏡の奥には虚ろな黒い瞳が隠れていた。
「この学校は広いからな、仕方ねえよ。ここからまっすぐ歩いていけば出口に行けるぞ」
「そうですか、わかりました。ありがとうございます」
少しだけ安心したような笑みを浮かべて会釈をした。
無表情な奴かと思っていたが、少しは笑ったりもするようだな。
「では、私はこれで失礼しますね」
「あ…待てよ、この学校には初めて来たんだよな?」
「初めてですが…」
「お前鈍くさそうだし、出口まで案内してやる」
「そんな、ご迷惑はかけられませんし…」
「別に構わねえよ。いいからついて来い」
「は…はぁ…」
端からみれば強引だったかもしれない。
何となく…放っておけなかった。
銀縁の眼鏡の奥を見た時、彼には自分と同じものを持っている気がした。
だから少しの間だけでも傍にいたい。
そんなことを他人に対して感じたのは初めてだった。