さて、のし袋を持たないまま病院の最寄り駅に降り立ってしまったゆうこりんですが。
病院の隣にあるスーパーならあるだろうとてくてく歩き出しました。
その途端。
右側にある、ものすごく古い菓子店。
菓子店と言ってもケーキ屋とか饅頭屋とかではない、いわゆる何でも屋。
切手とか売ってる(って書いてある)。
そこで、チャレンジです。
何故か『自動』と書かれてあるガラス戸を手でカラカラと開ける。
直ぐ左手のカウンター内にちんまり座っているお婆さん。
お、人がいた。
[のし袋〕ありませんか?
はい?
[のし袋〕です。のし袋!
はい?(必死な顔)
のし袋です!お見舞いなどに使う。
あ、あ、のし袋!
と、背後の引き出しから10枚入りのビニールを開け
「これ、一枚?」
「はい(^^)そうです」
ここで衝撃のひとことが飛び出しました。
「10円」
Σ(゚д゚lll)
じ、じゅうえん?!
財布から10円玉を出し、支払い完了。
「このままでいいです」
と、無事に手にしたのし袋を手提げに入れて、また『自動』と書かれた戸を開けて外に出ました。
10円ですよ10円。
10円で物買ったの何年振りだろう。
駄菓子屋。うまい棒。切手の足りない分。
いや、どれもありそうで無い。
10円だけなんて。
そんなわけで、スーパーには行かずに済みました。
病院の玄関には、ちょうど弟一家が来ていて、みんなで病室を訪ねる事が出来ました。
病室のひい婆は思ったよりも元気で、でかい声でいつものように喋っていました。
まだ死なないかもしれません(笑)
帰りの電車に揺られています。
夫が駅まで迎えに来てくれます。
急にどうこうということは無さそうです。
明日も仕事行けます。
ホッとしました。