別れるってのは、どんな別れでも寂しい。
嬉しい別れであっても、一抹の寂しさがあると私は考えます。

生き別れにしろ死に別れにしろ、寂しい気持ちになるのは必至。

みんな優しいからね。

これは、結婚式で花嫁のご両親が号泣するのが、とても分かりやすい。
結婚式は目出度い事だし、良かった良かったとたいていのご両親は思っている筈です。
なのに何故泣いてしまうのか。

小さかった頃を思い出すからです。

嫁に出すのが嫌なわけでも、結婚に反対なわけでもない。

ただ、幼い日の愛しい娘の姿を思い出すからです。

私は娘(25)も息子(23)も独身で、結婚の予定すらまだありません。
特に娘はカレシの影すら見たことが無い。

それでもこれだけはハッキリ分かるんです。

幼い子供達との幸せだった日々は、終わってしまったのだと、そういう気持ちで泣けるのだろうと。

それは何も、結婚式などという究極に目出度い場合でなくとももちろんあるわけです。

葬式。


そして葬式済んで暫くして、日常の中で。

ああ、終わってしまったのだ。
もう会うことは出来ないのだ。

それは、幾度も覚悟して、自分自身を既に納得させた事なのに。
何度も何度も自分に言い聞かせてきた事なのに。

それでも、どうしてもつらい。苦しい。
私は猫を4匹(正確には5匹)育てて飼っていて、みんな看取るまでは死ねないと思っています。

子供をふたり生み育てた事が、大した事では無いと思えるように「そんな時代もあったね」と、いつか話せる日が来ると信じているのでした。

時の流れは残酷で、切なくて、そして優しいのです。

出来るなら、その優しさだけを享受して穏やかに生きていきたいのですが、そうはいかないこの世の中。

泣いたり笑ったり、怒ったり落ち込んだりして、繰り返し繰り返し毎日を、毎年を、生きているのでした。

明日から3連休ですが、お天気はどうもパッとしないようですね。
私は夫とニャンコ達と、のんびり過ごします。
この涼しい、夏らしかぬ毎日が、どの位まで持つのか、見ものですよね(^^)