正確には葬儀は行わず、火葬のみとなりました。
あと場所を移しての会食。

東京は住宅やお店や専門学校やマンションや駅がすぐそばにあるところに斎場があるのですね。
仕方のない事なのですが。

孤独死でした。
生涯独身で、一人暮らしでした。
とても優しくて気の良い叔父様で、夫はとても可愛がってもらったそうです。
あ、夫の母の弟です。
4人兄弟で男2人女2人。
一番先に亡くなったのが夫の母。
13年前に交通事故でした。
そして、今回の叔父様は一番下の弟さんで、70歳。
最後に会ったスナックのママさんが「28日に来た」と言っているので、発見された今月の3日までに(部屋で布団の上で亡くなっていたそうです)何らかの原因で亡くなったと。

これで姉弟2人になってしまったわけですね。

寂しいですね。
家族もいなくて、葬儀も無くて、淡々としていました。
でも私は何故だか泣いてしまいました。
棺に花を入れる時、その新鮮な菊の香りで父の葬儀を思い出し、涙がブワッと溢れました。

首をちょん切られた菊の花。あとは燃やされるだけ。
私が、その良い香りを嗅いだからね。
ごめんね。
てな気持ちもありました。

夫は今夜も仕事なので、二次会には行かず帰宅の途につきました。
そして今はお店で働いているはずです。

こういった儀式をひとつひとつこなしていくのは、とても大変な事ですね。もちろん仕方のない事ですが。

今日はなんだかしんみりした気持ちです。
あの、都内のビルの地下にあるスナック(叔父様の近所で、みんなの行きつけ)では、まだ追悼の宴が繰り広げられているのでしょうか。

一番真ん中にいた人が居なくなってしまったのに。

私と夫は行きませんでしたが、行けなくて良かったです。

叔父様どうか安らかにお眠りください。