言葉を操るというか、素敵な言葉を紡ぎ出す天才だと思うアーティストがいます。
中島みゆきさん。
タイトルは「冬を待つ季節」という昔の曲名のパクりです。
「悪女」「歌姫」「ひとり上手」なんかは曲名というよりその言葉そのものにインパクトがあり、ストーリーがある感じ。

「夜曲」というのもいいですね。「夏土産」「しあわせ芝居」「あぶな坂」なんかも豊かな才能を感じます。
こう、簡潔な言葉で端的に言い切っているのが素晴らしいと思うんです。
「宙船」ってのもいい(古くは「砂の船」ってのもありましたね。あ、「二層の舟」もあるか。舟も良く出てくるんですね)
名曲は枚挙にいとまがないのですが、それとは別に曲名の美しさに魅力があるのです。
私は特に「ひとり上手」という言葉が好きです(笑)
これほどまでにお一人様文化が浸透した現在、世の中はひとり上手な老若男女で溢れかえっています!
ひとり焼肉やひとりカラオケは当たり前。
ひとり暮らしにひとり旅。ひとり酒にひとり鍋に自撮り。
ひとりウェディングというものまであるというではありませんか!
みゆきさんは独身です。なんでもひとりでやるお方だとは思いますが、けして「上手」ではない気がしますヽ(;▽;)
だからあの歌がうまれたのだと(妄想)

私と主人は、中島みゆきさんファンという縁で知り合い結婚に至りました。
ふたりともマニアと言ってもいいくらいのガチ勢でした(笑)
ただ私は平成5年、娘がお腹にいる初夏にコンサートに行ったのを最後に、22年くらいCDも買わず遠ざかっていました。
月日は流れ、離婚したり子育てに夢中だったり色々あったのですが、主人と出会ってまたコンサートに行く機会に恵まれたのです。
芸能人てすごい。
22年ぶりに生で観るみゆきさんは少しも変わらず透き通るような美しさで、しかしドスのきいた声は相変わらず迫力満点。
2年ちょっと前でしたね。そこから約一年後に私たちは結婚しました。
誰しも覚えがあると思うのですが、好きなものが同じ人を見つけた時の高揚感というか、運命に感謝というか、もうこれは運命だと実感するあの気持ち。
いいかげん夢みたいなこと言ってんじゃねえぞこの年寄りが!
と自分を叱る自分の声も聞こえない(笑)
あの頃は楽しくて楽しくて楽しかったなぁ〜!
神さまありがとう。
僕に友達をくれて(ラスカル)
てな気持ちでした。

主人の事は愛しています。優しくて立派な人です。
中島みゆきには一生勝てないと承知していますが(笑)