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絵置き場と化したおたくブログ。 ワード検索で辿り着いた方、残念ながらお探しの情報はありませんので、今すぐ戻ったほうが身のためですよ! ※記事によってはパスワードがかかってますので、password(右側にあります)の項目を確認の上お進みくださいませ。
iPhone持ってうろうろしていた外国人がカタコトで「スミマセーン」と話しかけてきた。(この時点で既に挙動不審な私…)
※弁丸=幸村の幼名、昌幸=幸村のトーチャン、烏丸=さっけの鳥(便宜上勝手に名づけた)
(…いた!)
森を抜け、視界のひらけたそこに、弁丸さまはこちらに背を向けて座っていた。
あたりに他の者の気配もなく、ほっ、と胸を撫で下ろす。
「弁丸さま!」
聞こえるように名前を呼ぶと、ピクリと肩を震わせてゆっくりとおれさまに顔を向けた。
「さ…す、け……?」
涙を、こぼれ落ちそうなほど目にためて。
(ああ、泣くかな。)
ぼんやりと頭の隅でそんなことを思いながら弁丸さまの元にたどり着くと、腰のあたりに力いっぱい抱きつかれた。
「弁丸さま、探しましたよ。」
夕日に照らされてきらきらと反射する髪を掬うようになでると、いよいよ弁丸さまは声をあげて泣き出した。
「うああああ、ごべんなさいいいいいいうあああああああ」
(う、うるさい…!)
いくら弁丸さまの大きな声に慣れているおれさまでも、これでは耳が壊れてしまう。
髪をなでていた手を、咄嗟に耳元にもっていっても全く意味を成さない。
「ちょ、弁丸さま、落ち着いて!泣いてばかりじゃわかんないですよ」
おれさまが必死になって宥めても、一度泣き出した弁丸さまは誰も止められない。
普段はどんなに勢いよく転んでも、武田さまにぶっ飛ばされててもケロっとしてるのに。
結局、弁丸さまが泣き止むのを待っていたら、日が暮れてしまった。
泣き疲れて眠ってしまった弁丸さまをおぶって真田さまの屋敷に着いたのは、あたりがすっかり暗くなったあと。
戻る前に飛ばした烏丸に報告の文を持たせておいたから、門の前で昌幸さまが迎えてくれた。
「佐助、こんなに遅くまで悪かったな。」
「いえ、おれがきちんと弁丸さまについていれば、こんなことにはならなかったんです。申し訳ありません。」
無礼と知りつつ、弁丸さまを背負ったままだったから、少しだけ頭を下げる。
あぁ、大失態だ。
信用して弁丸さまのことを任されていたのに。
そりゃあ確かに忍としての仕事を与えられないことに不満は感じていたし、手に負えない弁丸さまに八つ当たりしたこともあったけどさ。
それでも、任されたからにはきちんとやり遂げたかった。
解雇…だよなぁ。
「佐助、」
昌幸さまの温かいてのひらが、おれさまの頭にふわりと乗る。
「そうではないのだ、佐助。私がおまえに甘えてしまったのだ。
甲賀の里でも優秀だったおまえを、この真田家に迎え入れたときは、もちろん忍として仕事をしてもらうつもりだった。
しかし、その前に、弁丸にはお前が己と同じ人であることを知ってほしかったんだ。
武家に生まれたからには、戦に出る。初陣を迎え、やがて部隊を指揮するようになる。
誤った判断で、死に追いやってしまうかもしれない。
己の命令で動くものは、忍も含め皆、戦の道具ではなく人であることを知ってほしかったのだ。
そう思って弁丸のそばに置いたのだが…おまえが多くのことに気づいて世話を焼いてくれることに甘えてしまったのだよ。」
昌幸さまは、おれさまの頭にあったてのひらをゆるやかに弁丸さまの頬にうつして、いとおしそうに目をほそめた。
それはもう、当主の顔ではない、父親のもので。
「この子はとっくに、おまえが戦の道具ではないことを知っている。
だから、今朝、暗くて汚い仕事をおまえに依頼しようとした私に腹をたてたんだよ。
疲れているのに、長く立ち話をしてすまなかったね。」
最後にもう一度、弁丸さまからおれさまにてのひらをうつして、ポンポンと頭をなでた。
膝を折って、おれさまと目線を合わせておやすみと言いながら、いっそうおだやかに笑った昌幸さまは、静かに屋敷の奥へと戻っていった。
どうして、どうして。このひとたちは。
ときどき自分が忍(じぶん)であることを忘れてしまいそうになる、この感情を、いとも簡単につくり出してしまうのだろう。
どうしようもなく心臓の奥があたたかくて、ふわふわして、くすぐったくて。
今はまだ昌幸さまの出陣には同行できないけれど、せめて、今自分が背負っているこの小さな主だけは、何があってもおれさまが守るんだって、そう、思った。
…みたいな小噺が読みたい。
文章もマンガもどう書けばいいものかよくわからんので、どなたかもっと萌える話をくださいプリーズ!!
それにしても、ハルさん宅で絵を描いて、なんとなく場面が浮かんだまではいいけれど、それをたったこれ↑だけに纏めるのに1週間もかかったんだぜ。
創作やって本出してる方ってまじすごいですね。
ちなみにこのあと弁丸がさっけの装束を離してくれなくて、一緒に布団でおやすみとかだったらかわいいと思うんだ(*^q^*)
次にお邪魔したい方の絵板に描こうと思ってるジャンルの細かい資料を探しているのですが、見当たらない…
春コミ参戦…というほどでもないですが、してきました!