「そんじゃ、目の前にあるプレゼント取りやー。交換はなしやでー」
「…うげぇ!俺んとこにあったプレゼント参考書やんけ!誰やこんなん持ってきたん!!」
「俺やけど文句あるか?受験生なんに遊んでおバカな謙也くんにはぴったりやん?」
「うきー!どや顔すな!むかつく!そういう白石は何貰ったんや?!」
「んー…あ、CDや」
「それ俺のっすわー。俺の好きなやつと自分で作ったやつ入れときました」
「そか、おおきにな財前」
「喜んでくれたならよかったっす」
「えー、白石えぇなー。俺もCD欲しかったー。あ、光は何当たったん?」
「俺は押し葉にされた紅葉っすわ。…まぁ、大体誰が持ってきたか分かりますけど」
「あーまぁな。なぁ千歳!これ千歳がやろ?」
「ん?あぁ、光君が当たったとね。京都に行ったときに拾った落ち葉たい。綺麗とやろ?」
「まぁ綺麗っすけど。栞にでも使わせてもらいますわ」
「ん」
「栞に加工するんは謙也さんすけどね」
「なんでや!」
「なんとなくっすわー」
「千歳は何貰ったん?小春が自分の当てといたほうがえぇって言うとったけど」
「小春ちゃんのは当てれんかったばい。ばってん、金ちゃんの持ってきたタダ券が当たったとよ」
「あんな、白石が自分が貰って嬉しいの持ってこい言うたやん?やからワイたこ焼きのタダ券持ってきたん!」
「さよか。金ちゃんは偉いな、他の人のことも考えれて」
「白石の教育の賜物ばいね」
「でなー?ワイが貰ったプレゼントには白石の写真が仰山入ってた!」
「はっ?!」
「あらあら、金太郎さんに当たっちゃったんね、それ。千歳君にと思ってたんやけど」
「…金ちゃん!交換して欲しか!」
「あかん!交換はなし言うたやろ!」
「だけん、白石ん写真…!」
「あかんもんはあかんからな!他のやつに示しつかんやろ!!」
「写真…」
「…なんや、千歳は俺より写真んほうがえぇんか」
「っ、そんなことなか!白石が一番ったい!!」
「ほならえぇやん。俺がずっと一緒にいたるし…」
「白石…」
「千歳…」
「はいはい、金ちゃんはこっち行こうなー。あれは見たらあかんでー」
「まったく。部長も千歳先輩も迷惑っすわ」
「なぁ謙也ー。何で目隠しするん?前見えへんー」
「ちょっと我慢しててね、金太郎さん」
「ちなみに小春は何貰ったん?」
「アタシは健坊からの文具セットよ。『1つくらいまともなのあってもえぇんやない?』ですって」
「副部長らしいっすわー」
「あとは健坊が銀さんからの手作り仏像で、銀さんはユウ君の持ってきたアタシの写真のコピー。ユウ君が謙也君の持ってきた消しゴム」
「うわ、謙也さん消しゴムなんて持ってきたんすか。そんなん貰って嬉しいの謙也さんだけっすわ」
「なんやと?!あの消しゴムはめっちゃ可愛いの選んできたんやからな?!」
「ま、それぞれ個性出ててえぇんとちゃいます?」
「そうねぇ」
「こら光!上手いことまとめようとすな!!」
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これでも結構短くしたんです。