誰が一番惨めなのか考えて悦に入る。この行為の浅ましさにふと我に返って嫌悪する。その繰り返し。不幸自慢がしたいんだろう。自分よりも幸福に見える誰かを捕まえて、ほらほら、わたし、こんなに不幸なの!と喚きたいだけだ。

仕事は毎日楽しいです。一ヶ月と半月、一度も「行きたくない」と思わなかった。奇跡のようだ。

それなのに私は何に怯えているのだろうか。このまま生きていくことがたまらなくなる。

誰かと分かち合いたいのではない。私のこのプラスチックの絶望で誰かを窒息死させてしまいたいだけだ。

プラスチックの絶望とイミテーションの苦悩が私を浅い海に呼ぶ。

ねえ、ホントに仕様もないよねえ、こんなこと。

鏡に映った顔は男のひとに誉められる顔。私はなんだか悲しくなった。

悲しい気持ち