実はもう夏などとっくに過ぎ去っていて、私はまた取り残されているのだ。
 起床時、汗をかいていない。快適な朝。しかし、布団から出られずに目覚ましを止めてまた眠る。夢などは見ない。昨夜は本当に眠れなかった。その前の晩だって眠れなかった。きっと体が疲れていないからだろう。真夜中なんて嫌いだ。
 座って朝ご飯を食べる。そのうちに暑くなってくる。時が止まったようにカーテンがそよりとも動かない。遠くで蝉の声がしている。リプトンのミルクティは甘すぎて辟易する。
 仕事に行きたくない。ひたすら昏々と眠りたい。眠ることだけが私を安らかにする気がする。眠い。また雨が降るみたいだから、頭痛が起こるだろう。

 ああもうこわい。いきたくない。にげたい。とにかく体が拒否をしている。死にそうに眠いのはそういうことなのだ。早く、早く、病院に連れて行って!だれかたすけて。

話題:怖い