Category:
スポンサーサイト
24/05/11 03:57
この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。
話題:本の感想
天冥の標T メニー・メニー・シープ(上・下)
小川一水 著
小川一水さんの作品は
老ヴォールの惑星以来かな?(^^;;
この短編の
ギャルナフカの迷宮は面白かった(^。^)
10作の長編SFシリーズとして始まったのですが、気にはなってはいたけど途中からなんで手の出しにくさってシリーズもののお約束があって踏み切れ無かったけど…(苦笑)
最新シリーズY[宿怨]の評判を聞き、漸く重い腰を上げて一気に大人買い(ドヤぁ)
とりあえず、表紙裏のあらすじ抜粋
西暦2803年、植民星メニー・メニー・シープは入植300周年を迎えようとしていた。しかし臨時総督のユレイン三世は、地中深くに眠る植民船シェパード号の発電炉不調を理由に、植民地全域に配電制限などの弾圧を加えつつあった。Tが上下巻だしYは3巻に分冊って時点で全10巻は詐欺じゃね(言うな)
そんな状況下、セナーセー市の医師カドムは、《海の一統(アンチョークス)》のアクリラから緊急の要請を受ける。街に謎の疫病が蔓延しているというのだが……小川一水が満を持して放つ全10巻の新シリーズ開幕篇。
失敬。
壮大なスペースオペラの舞台説明ってヤツですね(^^;;
物語は
メニー・メニー・シープの海辺の街で発症した伝染病から始まる。
宇宙に進出して他惑星へ移民して行く過程で環境に適応し酸素を必要としない人間や芸術の才能を持つ一方、長年人間の性の道具として生きて来たアンドロイド。
工事や治安維持に使われるロボットって一見コテコテなSF作品に見えるけど…植民船が大昔、墜落してその際に超技術の大半が破壊してしまい技術レベルは現代よりも下回るぐらいに落ちてしまい、更には化石燃料が無いと言うのが足かせが重なり技術レベルかなり退化してしまう。
そのせいもあり、他のSF作品みたいに意味不明黙れ技術登場ってのは殆ど無いですね。
イメージ的に19世紀終盤か20世紀中期ぐらいの技術レベルかな?
とは言え登場人物は人間だけじゃなく惑星の原住種やアンドロイド、ロボットって多種多様。
とにかく、いろんな意味でごった煮。
なおかつ話や伏線を投げっ放しのバックドロップ。←これは長期シリーズですから、良いけど(^^;;
なんとなく《海の一統(アンチョークス)》達が新天地を求める様や《恋人たち(ラバーズ)》のアンドロイド達が見る未来図と同著者の
第六大陸の面々が抱く夢とかぶるかな(笑)
ただ、ケチ付けると《詛嚼者(フエロシアン)》や《石工(メイスン)》などの
異業種やロボットとか船舶なとがいまいちイメージしにくいかなっと(^^;;
そして、終盤はあれこれ言えないのがもどかしいぐらいハラハラさせる幕引きです!
前ページ 次ページ