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賛否両論あるよね、これ。

感想としては、うーん、なんと言えば…。
とても暗くなる。そんな気分。

もし私が元少年Aの立場だったら。
もし私が加害者の家族だったら。
もし私が被害者の家族だったら。

そんなことを考えます。



猫をあまりにも残虐な方法で殺す描写が
とても衝撃的でした。

事件のことは前から知っていたし、
動物を殺していたって言うのも知ってたけど
細かい所までは知らなかったから
なんかもう、
怖いとか、恐ろしいとか、悍ましいとか、
そんな言葉ではない次元だなって。

テレビかなんかで見たけど

「首のない胴体のお腹を裂いて内臓をすすりながら射精したい。」

って言ってたっけ。


うーん…。
私が加害者の立場だったら、なんて考えたけど
理解はできないですね。当たり前だけど。

けれど、とても大切にしていて
自分を認めてくれる、受け入れてくれる
愛してくれている、愛されている、
そして自分も、自分なりに最大の愛を与える
言葉にできない程
とても支えになってくれている存在が
なんの形であれ、
失う悲しさは計り知れなくて
その存在がいなくなった時
どうしようもない場所に落ちて
欠損していく心は
私も理解できるよ。

例えそれが執着心でも依存だとしても。

私とは全く違うけれど
失った時の、心が壊れていく感覚は
私も少しは理解できる。

なにもなくなった。全部。

マイナスからのスタートは辛い。
スタート地点にすら立ててないんだもの。
その遥か後方に突っ立ってる。
と言うより立ってさえいなくて
底のない暗闇にずっと落ち続けている。

「猛スピードで転がり落ちていた。」

私もそうだったなぁって思った。

いや、でも理解できないわ。全体的に。
その反面、こんな人間、本当にいるんだ。
って、思う。

どうしてこうなっちゃったんだろうって。
なんでこんな思考になるんだろうって
不思議に思う。

不思議だわ。


とにかくスッキリする様な本ではないです。


性と死。遠いようで近い。


読んだ人いますかね？
事件を知らない人も多いかな？

感想聞きたいな〜。