紫鶴さんはヒロインをお姫様って呼んでくるキャラなので私の趣味ではないけど、チャラ男と可愛いヒロインのCPには興味あるので意気揚々と始めますよ。
お姫さんって呼んでくるけど杙梛さんは凄く好き。
追記からネタバレになります
笹乞ルートだった……悲しい笹乞ルート……。
今までやってきて、昌吾ルートでは処女作を褒められて動揺して、読者に読まれる事が嬉しい人なんだってちゃんと分かった。あと昌吾が好きな作品なんてどんな話なんだろうって興味が湧いた。
滉ルートでは何がとはあんまり覚えてないけど、ひたすら煽ってきてとにかくウザかった。
翡翠ルートでは自分の書いた話に見向きもされない、稀モノでは無くなった自分の作品なんて読んでくれる人は居ないと悲しんで苦しんで事件を起こして犯罪者になって、それでも手を差し伸べてくれたツグミちゃんをしっかり見て事件の解決に決定打をくれてたね。
助けてくれたツグミちゃんのハンカチを捨てた事を気にかけて、アンタら(フクロウ)を見てた笹乞さんがアンタ(ツグミちゃん)を見て、ツグミちゃんが救った人は攻略対象の男の子達だけじゃなかったって凄く嬉しかった…。
実際に笹乞さんの処女作をツグミちゃんが手に取ったのも翡翠ルートで、私は昌吾ルートを先にやったから「成る程これが昌吾が好きな本か〜」とか思いながら見てた。
そんでもって紫鶴さんルートの笹乞さんはひたすら悲しかった。
自分の居場所はこの世界にないって泣いて、それは翡翠ルートでツグミちゃんが彼の処女作に感じた「主人公は居場所を探しているようだった」に掛かっていて、それは確かに笹乞さんが雪に閉ざされた世界でひとり思っていた事だったんだと思う。
上京して仲間を見つけて、それでも自分と他の二人の間に差を感じて、孤独を感じて、やっぱり雪から解放された世界でも彼は居場所を探してる。
ツグミちゃんや昌吾が手を差し伸べてあげられていれば、確かに待っている読者はいるんだって思えていれば…って他のルートを見た後だから余計に悲しくなる。
選択肢で「彼が怖い」を選択しないとハッピーエンドにならないけど、ここまで他のルートをやってきて笹乞さんが本当に怖いプレイヤーなんていないだろ…。
紫鶴ルートのツグミちゃんとしての気持ちはそうなんだろうけど、プレイヤーとツグミちゃんの気持ちのズレが大きすぎて辛いね……。
別のルートなら手を差し伸べられる存在だった笹乞さんを完全に拒否してまで手に入れる幸福ってなんだろう、世界は残酷だね……それなら私はバッドエンドで殺されるツグミちゃんも受け入れられるよ。