ーside Uー
進化し続けているらしい。
俺が許可する前に、お前の手は俺の手を引いてベッドに座らされている。
なにリードしてくれちゃってるの?
下ろされて、俺はもう何も着てはいない。
足の間に跪くお前の姿。
マテもオテもできないけれど、オスワリだけはできたようだ。
マテができてないようだ。
うっすらと開いた唇を見たと思ったら、赤い舌がゆるく立ち上がった俺に触れていた。
なんだか、不思議な気分だ。
興奮してるのに、こう、胸の奥がむず痒い。
足の間にある頭にそっと触れる。
まだ少し湿っている髪を撫でる。
片目を瞑って、こちらを見上げてくる顔が、また胸を痒くさせる。
なんだろうな、これは。
真上から見るその甲斐甲斐しい姿に、背筋まで痒くなる。
ーside CMー
貴方の手に撫でられるのが好きで。
頬や、顔に触れられたり、撫でられたりするのが好きで。
もちろん、ユノだけ。
ユノだけに。
今、ものすごく嬉しかった。
貴方の気持ちがまた少し届いた気がして。
届いたの、気付いてる?
僕のこと、好きでしょ。
でも、こういう僕は嫌い?
優しくしてほしいから、優しくするよ。
歯を立てないようにしてできるだけ置くまで口に含む。
すでにたっぷりと口内は溢れてる。
その滑りで下から上へと唇を動かす。
さきっぽまで辿り着くと、もう一度貴方とアイコンタクト。
ねえ、どうしてそんな顔してるの?
今までもしてたでしょう?
困った顔してる、
僕の、可愛い人。
ーside Uー
よく目が合う。
変だな、今日のお前見てると、照れる。
照れるっていうか、なんだろう。
されてる間のお前の視線の動きから、目が離せないんだ。
伏せられた目も、
俺のこと見上げてくる目も、
少し苦しそうに瞑る目も、
離せない。
そのくせに、なんだかものすごく照れるんだ。
胸が、全身がむず痒い。
吸われる時の音が卑猥に聞こえるのも、いつもの三割増しくらい。
けどお前の顔って、物凄く穏やかで相変わらず俺にうっとりしてる感じ。
舌の動きがエロいんだけど、優しくて変な気持ちになる。
また、目が合う。
『溶けそう、ユノ。』
『え?』
『口のなかで、ユノが溶けそうなくらい、』
穏やかな首の動き。
緩く吸われる。
波はないのに、物凄く気持ちいい。
『可愛い、ユノが、』
声が優しい。
囁くように、言う。
優しくするのは俺なのに。
優しくされてる。
むず痒い、痒い。
胸が、むずむずする。
これってさ、
ーside CMー
もっと困った顔。
くちゅくちゅと、貴方を口のなかで少し揉んであげる。
困った顔の中に、気持ちよかった反応が混じって、もっと可愛い。
『チャンミナ、』
『なあに、』
今度はゆっくり全体的に出し入れしてあげる。
ああ、大きくなりましたね。
『すげえ、好きだ。』
『ふふ、』
やっと気づきましたね。
『今日、今、お前のことがめちゃくちゃ好きだ。』
知ってますよ、その困った顔が、全部伝えてくれてましたから。
『じゃあ、優しくて。』
『うん、』
貴方の前で、僕も何も纏わない姿になる。
『優しく、塗って、いれて、』
貴方を操る呪文みたいだ。
新しく買っておいたローション。
シーツ変えたけど、また汚しちゃうね。
ーside Uー
たっぷりと自分の手を濡らす。
ポタポタと、太股やシーツを汚す。
ベッドに座ったままの俺に、軋む音を立てて股がってくる。
俺とお前を擦りあわせるように、お前の腰が俺の上で落ち着く。
薄い、二つの尻がくっつく。
その間にあるお前尻とシーツとの隙間に手を忍ばせて、中指を垂直に突き立てる。
お前は後ろ手を付いて、尻に入る力を分散させようとしている。
指はすんなりと入っていく。
滑りは良いようだ。
『痛いか?』
『ううん、平気、まだいけそう。』
人差し指を加える。
奥が反応した。
『痛い?』
『大丈夫、いい感じ。』
唇から細く息を吐いて、ベッドについていた手を剥がすと二つの手を俺の肩に乗せてくる。
顔は楽しそうに、嬉しそうに、穏やかに笑っている。
本当に、いい感じな顔。
ネットでちょっとだけ調べてみたことを思い出して、その箇所目掛けて指を動かしてみる。
『ん、ん?』
『痛い?』
急に不安になる。
指の腹で内側を擦るように動かす。
『あ、わっ、』
口を押さえて、耳を急に赤くさせる。
『痛いか?やめる?』
口を押さえたまま、慌てて首を横に振る。
不安になる、俺。
優しくしたいのに。
ーside CMー
指の形がリアルに伝わる。
貴方の節が出た関節が擦れる度に、背筋がゾクゾクしました。
それと、初めてつつかれた場所。
なにこれ。
お尻が浮いちゃった。
『チャンミナ?』
ごめんなさい、本当に不安そうな顔をさせてしまった。
大丈夫、大丈夫なの。
『ユノ、もういっかい、そこ、もういっかい、して?』
二人で探り探り。
動く。
貴方の指が、僕を知ろうとして、そろそろと動く。
違う、そこじゃなくて。
『あぁっ、そこ、もっかい、』
端から見たら滑稽な絵だと思う。
『ここ?』
指なんか入れる場所じゃないのに。
僕、おっきくしている。
返事ができなくて、頷くだけで精一杯だった。
ユノもその場所を覚えてしまったみたいで、そこばかりつついてくる。
だから、もう、先からダラダラ、溢れちゃって大変だった。
『ユノ、やばい、そこ、ヤバイっ』
ほんとにヤバイってば。
貴方がしつこいから、指でいっちゃった。
ーside Uー
生暖かい。
腹から胸にかけてぶっかけられた。
少し弄ってこれって、本当に人体の不思議というか、神秘というか。
顔を真っ赤にして、マジで恥じらってる様子は反則だと思う。
ごめんねって言いながら、長い腕を伸ばして取ったティッシュで拭われる。
『ごめん、本当にびっくりして、でも、』
『へへ、』
『ほんと気持ちよかったの、』
『わかったわかった、』
『ユノもする?』
『は?』
いや、それはちょっと。
『だよね、ふふ、』
可笑しそうに笑った後で火照った顔をまだ押さえながら、甘えた目で見てくる。
なあ、なんのフィルター掛かってるんだろう。
『じゃあ、同じところ、お願い。』
そう言ってお前は、俺を掴んでさっきまで指が入っていたそこに導いてくる。
今日の俺たち、マジで甘くないか?
ーside CMー
『優しく動いてね、また、すぐいっちゃうから』
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