prof:bkm:
30代/二次元/メンタル/お洒落
言葉を額面通りに受け取る
07:28 2015/8/29
話題:発達障害について

発達障害当事者の運動神経について議論するトピックスを読んでいたら、苦い記憶を思い出しました。わたしは女子にしては割と足が速い方で小学生の頃から助っ人として陸上競技会に出場していたんですね。運動会や体育の授業でリレーをやる時はいつもアンカーに選ばれていました。小学校には部活とは別の陸上クラブがあって、そこのコーチからも「わーっ、ハウさんはすごく魅力的な走りをするね!クラブに入らないか?」と勧誘をされました。だけどわたしは走る事が特別好きではなかったのでそれを断っていたんです。

コーチは小学校三年生の時の担任の先生でもあります。ある日先生が「今日は運動会のリレーの選手決めをする。出たい奴はお昼休みにグラウンドへ集まれ」と言いました。わたしは「出たくないから行かなくていいって事かあ」と思い、教室で友達とおしゃべりをしていました。すると足の速い男の子が血相を変えて教室に飛び込んで来たんです。「ハウちゃん、先生が怒ってる。はやくグラウンドに行った方がいいよ」わたしは訳も分からず男の子について行きました。

先生はこめかみに青筋を立ててわたしを迎えます。「お前、なんで来ないんだ!」「???出たい人だけ集まれって言われたからです」そう答えた次の瞬間、右の頬に平手打ちが飛び、そのまま地面に倒れ込みました。痛さとショックで涙が溢れるけれど、どうして先生が怒っているのかまったくわかりません。「クラスのために走ろうって気はないのか!」「でも、出たい人だけ集まれって……」胸ぐらを掴まれ今度は左の頬をはたかれます。「お前さっきから馬鹿にしてるのか!」わたしはただただ先生に怒られる事が怖く「ごめんなさい。先生、ごめんなさい」と泣きながら何度も謝りました。そして「もう一回だけ聞いてやる。選手決めに加わるのか加わらないのかはっきりしろ」との言葉に「走ります」と答えたのです。 

はっきり言ってクラスのためになんて気持ちはありませんでした。先生の機嫌が直ってほしいという思いだけを携え、体操服姿の女子にひとり制服姿で混じってグラウンドを走りました。結果は一着。学校の女子でいちばん足が速かったのだから当然と言えば当然です。それだけの実力があるのにリレーの選手になろうとしない事を先生は気に入らなかったのでしょう。その上「出たい人だけ出たらいい」というような態度をとったものだから、余計反感を買ったのだと思います。年を重ねる内にそういう気付きはあったけれど、当時は本当に言葉を額面通りに受け取ってしまう子どもでした。協調性もないね……。

この先生とは相性が悪く、度々言葉を真に受けては平手打ちをくらいました。よく2ちゃんねるのまとめブログで「やる気のない奴は帰れと言われて本当に帰る奴→アスペ」みたいな記事があるけれど、わたしもそれをやっています。確か自分のほかにも何人か帰って、先生が校長先生からものすごく怒られ、更に先生からわたし達が怒られたんだと思う。今たとえば職場で「やる気のない奴は帰れ!」と言われたらどうするだろう?帰りはしないけれど、小学生の頃みたいに「やる気はあるから帰りません!」って答えるのもなんだか違うような……。うーん。

拍手してくれた方々どうもありがとね。

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