話題:二次創作小説
こんにちは(^◇^)
予定では、前後編+オマケで考えてましたが、長くなりそうなので、3つに分けましたー!
ではでは、追記よりどうぞ★
「あ、書類が…!」
(ー!!!しまった!あれは…!)
ギリギリ表情を変えずに、黎翔は恋文を追うが、当然夕鈴の方が早い。
書きかけの恋文を、宛てた本人に読まれる事ほど恥ずかしい事はない。
「あっ!夕鈴!窓の外に、青慎くんが!」
「え?!青慎!?」
掴みかけた恋文を放り出し、窓際に走る。
無論、一般人の青慎が後宮(しかも国王の私室)に忍び込める訳もない。
無謀とも言える釣りをした結果は、黎翔の予想以上の釣れ具合だった。
(ゆーりん…)
ここまで見事に引っ掛かるとは思わなくて、逆に申し訳なくなる。
当の本人は、まだ窓からキョロキョロと愛弟を探している。
「ゴメンゴメン。見間違いだったみたい」
「…そう、ですよね。こんな…。王宮にあの子が来れるハズも無いし。そもそも、私がバイト妃って事も知らないんだし…」
あからさまに落胆するのは、恐らく暫く帰省していないために愛する弟御に会えない寂しさ故か。