本日 初出勤でした

ああ
わたしが甘かったの



泣きそうになりながら
乗り越えた一日でした


情けないやら
悔しいやら…

ほんとうにずっと
泣く直前の状態で


でも泣いたって
難儀なだけだから

泣かないよう、
涙を溢さないよう、
瞬きをせずにぐっと堪えて。

なんとか終業時間。



ちいさな町工場だもの

あんな感じで、
然るべきなのかも知れない


前の工場と
比べてしまうのは
如何なものかと
思うんだけれど

やっぱりせめて
もうすこし。

説明が欲しかった、なんて

聞いていた条件と明らかに
違うことに対しても

業務の流れや内容
専門用語に対しても





あああ、
でもこれって甘えよね
書いてて
つくづく思うわ

やっぱりわたし甘いね
まだまだ子供の、我儘よ


まだ慣れていないから、
まだ一日目だから、と

説明なかったもん、と

すぐ頭のなかで
言い訳をして。


現実、作業なんて
ぜんぜんできていないのに

求められる
スピードとクオリティに
ふてくされてただけ



家に帰ってからも
なんだかまだ泣きそうで


御飯もあんまり
喉を通らなくて。

任されてる洗い物も
ほっぽりだして

布団にもぐって。

そんな勇気なんて無いのに
退社のやり方のサイトなんて
覗いてみたりして。



初出勤どうだった?と
嬉しそうに聞く
おとうさんやおかあさんに

目合わせるのも
なんだか億劫で。

でもなにか
気付いてくれたんでしょう
気を遣ってくれたんでしょう

お金もないのに
無理をして。

おとうさんが
わざわざドーナツを
買ってきてくれました


光紗が、元気ないから。
わたしのだいすきなドーナツを
たくさん、たくさん


ああ、
って奴は。


一日中、あんなに
堪えていたというのに

あんまりにも簡単に、
わたしは泣いてしまった


大人だもん、って
ずっと泣かなかったのに


まったく、 親って奴は。





ありがとう
わたしがんばるからね