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「 ライブ 」

 「 ライブ 」


 2013年6月30日(日)
 「爆走天使は時速300km」

 地元でライブがありました。
 インディーズバンドのライブです。

 私のくだらないけれど、
 目一杯の過去をお話させてください。

 学生時代からずっと、ずっと、
 バンドというものに憧れを持っていて。
 友人にもバンドマンはいたのに、
 どうしても混ざる事が、関わることが出来ず
 社会に出てしまいました。

 それでもずっと、ずっと、
 関わりたくて触れてみたくて
 知りたくて仕方がありませんでした。

 高校3年間+社会人2年間=5年間。
 よくもまぁ、そんなに思ったものです。
 それだけ思っていて踏み込めなかったのは、
 ただただ「怖かった」からです。

 派手な人が多くて、部族感が強い。
 そんな勝手なイメージです。



 高校入学時に吹奏楽と軽音楽で
 入部を迷って。
 結果、吹奏楽を選んだのです。




 そんな私がここへ来て、
 漸く5年分の想いを大事に抱いて
 足を踏み入れたライブ会場。

 その勇気をくれたのは、
 1人の音楽好きの男性であり、
 Twitterのバンドマンの方々でした。

 「恐怖」より「興味」が勝ったわけです。



 

 ライブ当日。
 直前まで正直悩みました。
 それでも一人で向かっていました。
 どれだけ急いだかわかりません。

 
 到着して。
 若い子が沢山いて。
 外に重低音が響いていて。
 どきどきした。この上ない程。

 不安なまま店内に足を踏み入れて、
 受け付けに行くと受け付けの女性が
 微笑んでくれて。
 ここで少しだけ緩みました。


 いざ、
 その扉は重たくて。
 それでも思い切って開いた先には
 ずっと、ずっと、知りたかった空間。
 
 
 人の少ない後ろに立って。
 演奏しているバンドはTwitterで
 お話させてもらった「あららら」。

 聞いて。見て。感じて。
 どうしようもないくらい涙が溜まって。
 でも口元は不思議と緩んでいて。
 「ああ、やっと。やっとだ。」って。

 

 私が5年思い続けたその空間は、
 人々の熱気がすごくて。生温い空気だけれど、
 それが心地よかった。
 閉鎖的で「箱の中」という感じ。
 
 男性も女性も大きい人も小さい人も
 みんなぐちゃぐちゃなのに、
 みんな同じ立ち位置な感覚。
 そこに入っちゃえば何も関係なくて。
 手を叩く人もいれば、
 リズムをとっている人もいて。
 ただ見つめているだけの人もいる。
 それでも向けられているものは、
 みんな同じような感覚でした。


 涙ながらに見た私の人生初ライブは
 あっという間にラストの曲になって。
 あっという間に拍手の渦になって。
 音が鳴り止んで、フロアがざわついて
 扉を開けて出てゆく人達は
 どことなく爽快感を感じさせる表情でした。
 暑くて真っ赤なはずなのに。笑顔で。

 自分たちと対面して演奏している人たちには
 聴かせる以上のものがあるんだと確信しました。

 初めてのバンドの生音は
 地面や壁や空気を伝って届いて。
 決して耳から流れ込んでくるわけでは
 ありませんでした。
 「全身から」吸収している、
 というのが1番の表現です。

 全身が耳の様に音を捉える器官となっている
 もしくは、
 聴こえる音が音以上のものになっている
 そういった感じに思えました。
 
 それを受けて、
 きっとああいう感覚を「しびれる」というのだと
 思いました。






 そのバンドが終わって。
 メンバーがCD販売をしていました。
 若い子に混じって行ってしまえたら。
 そう思うものの足が動かなくて。

 それでも今でなくちゃ、
 そう思えて話しかけることが出来ました。



 Twitterで会話をした
 ということを覚えていてくれました。
 そんな些細なことを覚えてくれていて、
 優しくお話してもらえて。
 私は後悔していました。
 この5年間を。
 もっと早く踏み切れていたら。
 
 それでも、今、
 気付かせてくれた「あららら」の皆さんのことを
 私は一生忘れないことでしょう。
 初めて体感したあの感覚、感動を。
 私のライブの原点は彼等になります。





 その後、他のバンド演奏も聞いて。
 少しずつ慣れて。
 素直に楽しめて、度々泣きそうになりました。


 申し訳ないけれど、
 全く知らない人の全く知らない音楽を
 全く知らない人たちと共有する。
 それはすごく楽しくて。
 
 「共有する」なんて、
 ずっとファンの人たちに失礼かもしれませんが
 それが楽しかったのです。

 


 もっと知りたい。
 そう思います。


 
 私がいられたのは3時間程度でしたが、
 その時間は本当に素敵で、楽しくて。
 小さな感情1つも忘れたくないほどでした。
 その気持ちを記しておきたくて、
 新たにここを開設してしまったくらいです。

 


 また、混ざってみたい。
 もっと知ってみたい。

 終わった今、そう思います。
 

 
 




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