ため息まじりの僕を許してね


12/23 12:49 映画の話 

話題:好きな映画・オススメ映画

おはこんばにちわんわん。
うさです。

バスの中で暇なので更新していきます。
こちら。



好き、というか、すごいモノを観たと思った映画。

超簡潔に説明すると、
ある劇作家が、自分の真実の人生を演劇で再現しようとしてヤバいことになる、て感じだろうか。

人生を再現するために、倉庫の中に自分の生活した街をセットで再現したり、現実のその場所に実際に生活していた人々をオーディションで選んでセットの中で生活させたり、みたいな、もはや神様みたいなことをやっている。創造主的な意味で。

自分自身の役を自分自身では演じず、自分の熱烈なファンであるストーカーを起用したり、演劇であることにこだわりつつ、自分自身の現実のリアルを描くことにも心を砕く。

結果、役もセットも規模がどんどん膨らみ、役の設定や演出もめちゃくちゃに増えていくばかりで、その舞台はいつまで経っても公演の日を迎えない。


この映画の好きだったところは、自分が今観てる場面が倉庫の中のセットで起こっているフィクションなのか、それとも現実で起こっている出来事なのかわかんなくなっていくとこ。

舞台は作り物だけど、やろうとしてることは彼の現実、でも役者が演じてるのだからそれは作り物、でも役者にとっては演じている時間は彼らの現実でもある、でも、彼らにも演劇以外の実生活があってそれを現実と呼ぶなら舞台は作り物、でもでもでも

みたいな。

主人公だけが、それが現実か作り物かをわかっていて、見ている側が完全に置いて行かれる。この部分をもってしてこの映画自体が監督の壮大なオナニーだと非難する人も結構居るようだけど、俺は逆に好きだった。

「脳内ニューヨーク」て邦題がついてるけど、実際はもっと違うタイトルが着いてたらしい。

「SYNECDOCHE, NEW YORK」だったと思う確か。

Synecdoche。アメリカ人でも知らない人の多い単語らしい。日本語では「提喩」って訳されるらしいけど、その言葉もあんまり馴染みがない。一部を表す言葉で全部を、全部を表す言葉で一部を表すことだそう。「花」という言葉で「桜」を指す古文のアレとかそれなのかなと思う。

ま、なんでこんなタイトルなのか俺もよくわかんなかったけどね。わかんないけど、というか、わかんないから?面白いと思った。

ぐるぐる同じこと考えてウダウダ悩んでしまうのが癖な人とかが割にハマると思う。オススメです。

てなわけで、終わります。
あざした。
ほいではでは。



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