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眠れない


最近、音楽を聞いてもなかなか寝付けない
心臓がどくどくしてるのが分かって喉で血管が呼吸を妨げがちになる
苦しいのに苦しくなくて、寂しくて悲しくて、泣きたい気分になるのに出るのは欠伸ばっかり
時折訪れる地震に頭が割れそうに痛くなって誰かに首を絞められたみたいになる
足が痛くて動かない
思考が働かない

あとすこしで、わたしたちをくるわせたひ





目の前で泣き叫ぶ命
小さな小さな命
親に愛され周囲に愛され、悪意と穢れに満ちた世界とは無縁の幼い命


この命が世界の色を知って
色に色を重ねてくすんで
マゼンタのようにパープルのように
やがてブラックになって
最後はダークに呑まれるのだろうか


哀しいね悲しいな


ならばキャンバスが染まる前にいっそのこと殺めてしまえばいいではないか
綺麗な綺麗な穢れなき幼子のままに

ほら、名案!



なら私は?
マゼンタにパープルに
そしてダークに塗り潰されキャンバスが呑まれた私は?
ダークとて生きている
命は綺麗なままでと願うのだろうか
穢れていようが生きたいと願うのだろうか



では見届けようじゃないか

幼子の命がどう染まるかを




どちらを掴むか




辞めちゃえば楽なのに逃げ出さないのは、


逃げ出すのが悔しいから



逃げ出した方がもっと辛いから


だから私は、





(辞めないんだ)



こえ




とどかない



お姉様にはとどかない


あの娘のこえしかとどかないの

わたしのこえを聞いて
ねぇお姉様


どうしてわたしじゃだめなの





深い眠りから目覚める術はあの娘しか持ち得ない

くやしいけれどわたしじゃないわ





さあ

お姉様とわたしにとってのjokerを切りましょうか


あの娘という名のjokerを



甘受






私は甘受しているのだ


あなたの優し過ぎるまでの残酷な愛を




私を見ようともしてくれないのに
逃げられないあなたの愛
逃がしてくれないあなたの愛




私はあの子の代わりにはなりなたくなどないのに、ほら

もうあなたの腕の中偽りの愛に酔ってしまっている憐れな道化



ああ、あいしてほしいのだ

あなたにわたしを、みてもらいたいのだ




(心の中で叫ぶ事しか出来ない道化)
(あなたの愛を信じられない哀しい道化)
(終止符はどうかあなたに、だなんて願う愚かな道化)
(あの子を妬む事しか出来ない憐れな道化)
(宙ぶらりんの壊れたマリオット)
(さあ早くその蒼い糸を切って頂戴)
(何時になったら憐れな私を崩れる程に堕としてくれるか)





黒が似合うあなたには白が似合うあの子がピッタリ
黒の私と黒のあなたじゃ闇に埋もれてしまうわ





私を愛してください
私を見つめてください
絶対に塗り替えてみせるから


だからお願いします


あの子に向ける筈だった愛を与えないで
あの子を慰める為の唇で口づけたりしないで
私はあの子じゃないわ!





(それが叫べない私は今日もあなたの残酷な愛を甘受しているのだ)





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