とかげの尻尾

ダメだ。

何を思ったらいいかわからない。


自分がわからない。


涙も出ない。

終わった。



学校に行って、休み時間に相方に会ったら、目そらされた。

わかった。


もう、私の気持ちはバレてるって。言われたってわかった。


その後、私も、目を見れないで、いつもよりいっぱい一人でしゃべってた。

何か言われるのが怖くてしゃべってた。


そしたら、

ねぇ、茶紀は、アタシのこと好きなの。


って聞かれた。


どうしてなんて聞けなくて、真剣な目をしていて、ごまかせもしなかった。


弁解、じゃないけど、何かしら言おうとしたけど、言えなくて。


ゴメンて謝った。


隠しててゴメン。


変な目で見ててゴメン。


友達のフリしててゴメンて。


泣きそうだったけど、多分泣きたいのは相方の方だって思ったから。

我慢した。多分変な笑い顔だった。


騙しててゴメン。


そしたら、ちょっとゆっくり考えさせて。って言われて、そこでどうしようもなく苦しくて別れた。


そしたら、呼ばれて。相方じゃなくて。


相方に私の思いを言った子に。


ゴメン、て言われた。


でも、一番に仲良くなりたかったからって。


笑っちゃった。

それ、違うでしょ。

方法違うでしょ。

それは好きどころか、

嫌いな人にもやっちゃダメだよ。


膝が笑ってた。

力はいらんくて。

泣きたいのに笑ってた。


何か言われたけど、覚えてない。


でも、きっと私も悪かった。


特別な感情だったから、相方を大事にしすぎた。


その子が、私のこと、好きだから。

酷いことを言うのは、一番になりたかったから。って、早く気付いて、早く言えばよかった。


思いを告げることも出来ないくせに、好きになんてなる資格無かった。


休日に、私に相談をしてくれた子が、凄く心配してくれた。でも、ゴメンね、私、悩みを言う資格も無いの。


私は何でこんなにいっぱいを傷つけた。


しっぺ返しがコレですか。


関係も、感情も、今まで築いたことが全部戻らない。


結局は、曖昧で臆病な自分が招いたんだ。



でも、ダメだ。これ以上書くと、きっと凄く嫌なこと書く。ただでさえ、最近の私、すごく嫌なのに。



伝えたくなかった。

秘密にしたかった。


でも、できたら、

もっと違う形で、伝えたかった。


嘘ついててゴメン、君の一番嫌いな嘘を私、ずっと君についていた。

それから、気付かないで、嫌ってゴメン。



最低なのは、私。

こわい。

こわい。


明日どうなってるか。


二人が違うクラスだから。滅多に会わないだろうけど。


だって二人は昔の友達で。


顔だって知ってて。


こわい。


どうしたらいいの。



もう相方は笑ってくれなかったら。


馬鹿って叱って笑ってくれなかったら。


本当に、時間が巻き戻って。

どうしよう。どうしよう。どうしよう。


電話が来た。


困らせてゴメン、て。

でも、相方のことは好きになれないって。


でも、よく考えたら、人の好き嫌いなんて皆それぞれ違う。

私も、一方的に否定してゴメン、て。謝った。


でも、彼女に対して、死ねとか。
私と他の子が話してるときに、こっち見て死ねばいいのに、とか。後で、物投げたりしないで。 とか。
他の子に当たるのをやめてとか。


そういうのはしないで。
って言えた。

言いたかったこと、言ったら泣けてきて、何言ってるかわからんくなった。


何でかわからないけど、泣きながら謝ってた。


それから、私は君が思ってる程、かっこよくもないし、強くないし、綺麗じゃないって。


それで、相方が一番好きだって。友達以上に好きだって告げた。


しゃくり声で聞こえなかったかも、って思ったけど。


もう、死ねとか。友達や私に言わないって。

暴力めいたこともしないって言ってくれた。

でも、


好きっていうのバレたら困るねって笑われた。


何で。

何するの。

どうしよ。


そこまでだったの。


素直に言ったのがいけなかったの。

やめてって言ったけど。

曖昧にされた。


どうしよう。私、もし、言われたら。


相方に顔も見せられない。


何で。


嫌だ。


気持わるがられたら、


もうダメだ。

自分の考えを言うことは人間関係を築く上で、大事なことだと思うし、
いいことだと思う。

でも、他人のことを考えずに、自分のしたいことばっか言って、人を傷つけるのはただの我が儘だと思う。


色んな子と話して、笑って、たくさんの子と共感をするって素敵なことだと思う。


色んな子といっぱい仲良くしたい。


それが嫌だって言わないで。


申し訳無いけど、もっと、大事な人がいる。


だからその子を悪く言わないで。


ザクザク、ナイフで刺されてるみたいだ。

やめて、やめて。
違うよ、違うよ。

そう言ったって、止まらない。


あの子はアンタに男を求めてるよ。


相方が私に言った。


私は相方に、男こそ求めて無いけど、変わらない目で見てるから、何も言えないけど。


私の中に男の人はいないし。


きっと物事に無頓着で、あまり気にしないから。
大雑把だから、そう見えるだけ。


男らしさも、包容力も。ついて行きたいような逞しさも無い。


｢好き｣は嬉しいけど、そういう好きは、苦しい。


人と話すのが億劫になる。

皆と話すのが億劫になる。


それでも、乗り越えて、皆で平和にしたい。って言うのは、

私の我が儘なんだろか。


どうしたいの。


私にどうしてほしいの。



ゴメン、愚痴だね。


キリが無い。

誰かと凄く話したい。