スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

子供と大人

私が子供の頃は夢が幾つかあった。一度も作った事も基本的な物しか知らないのに好きだからってだけで決めた、ケーキ屋さんに花屋さん。他にも看護婦やアイドル、小説家とかさ…それも大人になるにツレて現実の厳しさとお金が権力を握る絶望的な結果を招いた。

努力?残念だけど私は努力家でもない。
権力?生憎だが私の家は結構貧乏で贅沢な事は幼き日の遊園地や外食ぐらいだったかな。


多分私は夢を叶えた人や偉い人にはクズ呼ばわりな立場であろう。だけどまあ、憧れのコスプレカフェで働いたのだけど…実際はあんなキャピキャピしてない。控え室何て荒れ放題だわ、煙草臭いわ、態度怖いわで大変だけど唯一の生き甲斐であるコスプレで私は辛うじて生きてます。


――…人生がつまらない。コスプレが無ければ私、本当に腐ってた(いや、まあ腐女子だけど)。アニメが無ければ何をしてただろう。

何か毎日の繰り返しでつまらない。もっと刺激ある日常が欲しい。綺麗だったあの頃は、きっと未来に目を輝かせて居ただろう。…あの頃に戻りたい、いや…もうこんな汚れた世界より全く違う世界に行きたいよ!


「トリップしたい!」

朧月が浮かんでた。まるで狼男みたいに叫んでみた。自分の訴えを思いっ切り叫んだ。少しだけ楽になった…かな?

天使の導き

私は至って普通の子供だった。

外で走り回り、お絵描きもいっぱいした。勉強だってそこそこ出来た方だと思うし、良い点数を取ると褒めてくれた。そんな当たり前で普通の子供だった。


私は…ある日突然倒れてしまった。
病院で検査をして、点滴をいっぱい注された。「すぐに良くなるよ」とお父さんは優しく頭を撫でてくれた。

幼心でも分かっていた、お父さんの後ろから私をそっと覗き込み何かに堪えるお母さんの顔を見て私は悟った。「早く治ってみんなと外に出たいなぁ」笑顔で力いっぱい頷いた。――…ねえ、お母さん。笑って?泣かないで、私は大丈夫だよ?




――…時が流れた。幾度の季節が流れて真っ白い天井は見慣れたものだった。青い空はどんなに高かったかな?葉っぱはどんな匂いだった?土は、風は、花は、雨は、雪は…。ぼんやりと考えるだけで激しい発作に見舞わられた。意識が朦朧とする度に注射を射された。その繰り返しが何度も何度も、繰り広げられる。

……もう、私の居場所なんて無いんじゃないのかな?

看護婦さんや先生のけたたましく呼び掛ける声も届かずそんな事さえ考えていた。



『――諦めては駄目。生きて下さい』

「…え…ッ?」

遠くから優しく柔らかな声が聞こえた。看護婦さんでも、母さんでもない綺麗な女の子の声。
…まるで天使のような導き。


「……じゃあ、私を連れて行って」

無意識だった。
考えるより先に私の答えは決まって口から零れた。縋れるなら、縋りたい。

『はい、喜んで』


次の瞬間、柔らかな光が私を優しく包み込んだ……。

一ノ瀬 理央

茶髪のふわふわな髪型、22歳で可愛い系だがテンション高い腐女子お姉さん。メイド服大好き。
コスプレ喫茶のアルバイトさん。自分には他にやるべき事があるんじゃないかと考え中


橘 千鶴

黒髪の女の子
18歳で控え目な性格で綺麗系。病気持ちだけど何の病気かは一切不明。
ずっと病院暮らしで窓から見える空しか楽しみがない。


始めの世界

テスト、ですね
前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2024年05月 >>
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
アーカイブ