わたしは
野生動物としての人間が30年しか生きられないと言い
父は150は生きると言った
何百年もの悠久に生きた野生動物にんげんに目を細めてみるのも
ほんの刹那を焦らず噛み締めて時に無駄にするのも
まだ、今日が存在するから故で
30年生きられようが150年生きられようが
明日が無ければ、全部終わり
仕方がないから起きて
仕方がないから学校へ行って
仕方がないから部活に行って
仕方がないから部長をやって
仕方がないからご飯を食べて
仕方がないから薬を飲んで
仕方がないから眠りに就く
抵抗の余地はさらされているけど抵抗することにすら疲弊して
穏便に妥協した人生
それがわたしだ
それで、生きていけたら