昨日のこと。

私は朝勤だったから9時にバイトおわって
家で洗い物とかしてからクロんち行った。

寝てるかなーと思ったけど、行ったら
寒い寒い言いながら布団おばけのまま起きてきて
おお、意外だと思った。
聞いてみると朝までフジとファミレスで
ずっとツムツムしてたらしい。
いつもながらアホ二人組…。

クロんちに行ったときは大抵すぐ
ベッドでよろしくやるのが日常。
やっぱりしよーしよーとせがまれて
とりあえず流されてみる。

もともと私はセックスに関しては淡白で
そんなに頻繁にしたいとは思わないし
いろんなことしてみたいとも考えたことなかった
けど!クロと一緒にいるようになってからは
会うたびに毎回毎回よろしくやってる。
飽きないのかしらとも思う…。

でもするのは嫌いというわけではないし
クロは楽しそうにしてるから
まあいいやと思ってもうすぐ半年。
経験不足からくる私のヘタクソさに対し
クロは指導をかけてくるから面白い。
こんなスキル上がってもなあとも思うけど。笑

しているときのクロの表情は優しい。
ふだんは斜に構えたような、
もしくはふざけたような顔ばかりしているから
なかなか見られない貴重な表情。
ただし見ると目があって恥ずかしいから
じっくり見ることができない…。

ひとしきり終わるとクロは
さっそくツムツムとパズドラと、
とにかくゲームに夢中になってる。

私は洗濯物して繕い物してた。
ものぐさなクロの家は散らかってる。
本人曰く使い勝手がいいようにしてるらしいけど
ただ散らかってるようにしか見えない…。
どうせ使うんだからしまう必要はないと
考えているらしいけど、それってどうなの?

そのうち腹減ったーって騒ぎ出したから
みかんとカップ麺食べさせて寝かせた。
深夜勤だから寝ておかないといかんから。
わたしも朝早かったもんだから
とりあえず一緒になって寝た。

クロと寝るのにだいぶ慣れたなあと思う。
いままで付き合った人とは一緒に寝るってこと
ほとんどなかったし、そもそも寝れなかった。
うちは母娘二人だから男の人の近くで
寝るってことが変な緊張を伴ったし、
そもそも男はでかいし硬いから寝づらい。
腕枕も硬いしさ…。

だけどクロは寝るときの体勢も
いちいち注文つけてきたおかげで
お互いにとってベストなポジションを
見つけることができたから寝やすい笑

それにクロは私が起きてようと御構い無しに
勝手に寝ちゃうから楽ちんだし、
ちょっとやそっとじゃ起きたりしないから
気をつかわなくていいところがいい。


そしてふと起きたら夕方で、
部屋の中が真っ暗になってて驚いた。
とりあえず煙草吸おうと思って
ベランダに出たら死ぬほど寒かった。

部屋に戻ったらクロがうなされてた。笑
なんか学校と仕事が混ざった設定で
クラスメイトに切りつけられる夢だったらしい。
寝る前にグロい系の小説の話したせいだな…笑

それからクロはまた寝ちゃって
私は晩ごはん作ってた。
ふだんは作らないで買うか食べないかで
誤魔化して済ますけど、
昨日は雨だったから買いに行くのも面倒だし
めずらしくお腹すいたって言ってたから
作ってみることにした。

しかしクロは今は全く自炊をしないから
食材がほとんどなかった。
上京した当初は自炊に凝ってたらしく
調味料と調理器具は豊富だけど。
米と豆腐とコーン缶と炊き込みごはんの素と
マカロニでどうにかご飯とスープとサラダを
でっち上げてクロにたべさせた。

でも炊飯器の設定ミスってごはんが
目っ子ご飯になっちゃって萎えた…

クロは「食べれんことはない」って
もさもさ食べてたけど大失敗だったなあ。
おかわりしてくれて気い遣ってくれたんかな。
ただ単にお腹すいてただけかもしれないけど。

クロは美味しいも不味いも言わない。
ただ黙ってもさもさ食べてごちそうさん、って
終わってしまうから張り合いがない。
お粗末さま、っていうと「本当にな!」って笑

もっとなんかリアクションくれよーって言うと
俺は正直じゃないから、って言う。
素直じゃないの間違いだろう!

そのあとはクロが深夜勤だったから
家を出て私は自宅に帰って寝た。

いつかクロに「美味しかった!」って
言わせてみたいなあと思ってる。
でも天邪鬼だからきっと言わないだろうなあ。

こんなかんじが日常。

クロはダラダラしていて、
わたしが世話を焼く毎日。
たまにお母さーんって呼ばれる。
なんだかなあ、よくないのかなあ?
それともいいのかなあ?

クロは本当によくわからない。
4歳児みたいにわがままで子供っぽいのに
やっぱり25歳の男で、掴めない所も多い。
隠し事もするし嘘もつく。
それでもどうしようもなく好きなのは
わたしが馬鹿なのかもしれない。