話題:音楽全般

ホビット思いがけない冒険




の特典映像おもしれー!
未公開シーンと制作秘話合わせて9時間にも及ぶ特典映像おもしれー!

ホビットシリーズ大好きなんです
ロードオブザリングよりホビットが好き

でまあそれで物作りに携わる人達の変人性と、変人は一朝一夕で出来るものではないというような話をするつもりだったんですが、途中で劇中歌の制作秘話を見て気が変わりました
音楽の話をします

とは言っても技術系の話な上にただの素人の語りなので、あまり面白くはないです

この先長々とレコーディングで用いる物の一部を説明します。
長々と、ですがごくごく簡単に、そして一部だけ、そして何よりズブの素人が。間違ってても許して。
その後に少しだけ、少しは興味もって頂けるかな?ってことを語るので、

そこまでは読み飛ばしてもらって大丈夫です。

はい。


Protools…業界1のシェアを占めるDAWソフト。割と古くから有るのでベテラン勢の需要が大きい。大小世界各国どこのレコーディングスタジオでもほぼこのソフト。ただ、最近技術の進歩によって環境にこだわる必要がほぼ無くなって来た今では、自分好みのソフトを扱う人が増えてきた。

DAW…デジタルオーディオワークステーションの略。音声編集ソフトと言うのかな?昔は手で切りはりしてた音源をパソコン上で扱えるというもの。波形編集からエフェクトがけ、作曲までなんでもがこのソフトで出来る。ちなみに私の持ってるproTools LEは6万ぐらい。スタジオなどで使うprotools HDだと数百万。違いは主に、処理能力をPCに依存するか、その他専用のカードなどにやってもらうか。この差が凄く大きくて、HDの方はレイテンシー(遅延)がほぼ皆無といえる。かなりのチャンネル数で、プラグインがめちゃくちゃ沢山使える。そして、ほとんどのスタジオではデカいコンソールと連動して使う。

コンソール…写真、を乗っけるつもりだが、スタジオでよく見るこれ。卓と呼んだりもする。かなり場所を取る。ちなみに一番使われているのはSSL(ソリッドステートロジック)という卓で次いでNeve。私が扱わせてもらっていた卓はSSL2000の24チャンネル。これは数千万する。各チャンネルに、上からバス、ヘッドアンプ、コンプレッサー、EQ、auxセンド、パン、フェーダー。記憶がやばい。合っているかどうか。そして全てのチャンネルが統合されて中央のメインフェーダーに送られている。また、DAWソフトにはそれぞれのチャンネルごとにこれまた送られている。DAWソフトを介さなくてもこの卓で完成できる。逆に電流をこの卓に乗せるだけで良い、編集は全てDAWかアウトボードという人もいる。

アウトボード…これも写真参照。アナログエフェクト。卓からこれに乗せて音に変化をつけ卓に戻す。様々な会社が様々なエフェクトを作っている。DAW上のプラグイン(デジタルエフェクト)はアナログエフェクトを模した機能かつ、ビジュアルをしているものが殆ど。ボタンの配置とかそのままなの。ツマミもそのままツマミなのでPCマウスで扱うのが大変だったりするんだけど。エンジニアは一番強い拘りをもってこれを扱う。んじゃないかい。コンセントから拘る人達なんで何が一番とか無いかもしれない。

エフェクト…ヘッドアンプ、EQ、ディレイ、リヴァーブなどなどなど。その名のとおり音響効果。ちなみにカラオケのエコーはリヴァーブとディレイが混じったような感じかな?リヴァーブは残響音でディレイはこだま…といったら違うけど、単純に音の繰り返しですね。モワーンとドンドンドンドン。似て非なるものです。


よし、ここまでは読み飛ばした人も、まあここから読んでいただければ。
少しは面白い…かな?


まずは、リヴァーブのデジタルエフェクトで面白かった物を一つ。
実際の部屋の広さ、材質、距離、スピーカー、マイクがイメージで操作できる物がありました。
っていうのも、アナログもアナログな方法で、リヴァーブを録るとしたら、録音した歌声でもギター音でもを、録りたい残響音が出る部屋でスピーカーから音を出してそれをまたマイクで録音する、という方法なので、そのイメージをそのままプラグインで再現したっていう事なんですね。
部屋も、聖堂から石造りの部屋、最早屋外まで様々です。
ちなみにアナログ法をする時は現行で録音してる音までスピーカーから出しては行けませんよ。別にどの場面にも言えることですが。
カラオケでイメージしたら分かり易いけど、音が永久機関みたいになってハウリングをおこしてスピーカーが逝きます。これをコントロールルーム(ここで言ってる作業の部屋)の億単位のスピーカーでやったら精神も耳も同時に逝きます。
さようならです。

そして、スピーカーもまた面白い。どこのどのスピーカーとか話し出したらキリがない上に知識不足なので辞めておきます。
素人目に面白かった事。
馬鹿でかいスピーカーで馬鹿でかい音を鳴らすと突風が吹く、ということ。
構造を考えたら当たり前ですし、家庭用のミニコンポでも少しの風は起きたりしますよね。
でもまさか、髪がなびくほどの風を感じるとは思ってもいませんでしたので初めはびっくりしました。
そして、良いスピーカーで聴くと、誇張でも精神的ななんたら効果でもなく、音が三次元で聴こえます。
ミックス編集の際に一番重要なのが、音の立体をどのように形作るか、なので、当たり前にそう聴こえます。
これを音像と言います。
左右は想像しやすいと思うんですが、上下と奥行きはどうやって?と言いますと上下は音の高さ、奥行きは前述しましたリヴァーブなど
…説明のためにかなり適当な決めつけですが、音の立体感を想像するって難しいので、こんな説明にさせてください。
音楽のミックスってボリュームだけではないんですね。
そしてもっというと、ボーカルのピッチ補正やケロケロボイス化なんて曲のミックスのおまけ作業です。(なんとなく、ミックス師という単語に反発。)
そんな事よりドラムだけで8チャンネル位あるものをどこにどんな形で置いてやるかを考えます。
例えばボーカルがほとんど聴こえないよ!と言ってボリュームを極端に大きくするのは安易すぎます。
この立体のイメージに沿って、どこに配置してやるかも重要なんですね。
まるっきり埋れてたボーカルも、例えばピアノのある周波数(音の高さ)を数デシベル削っただけで、途端にはっきり聴こえて来たりします。
これは音の立体で、それぞれが同じポジションを陣取ってたので少しずらしてやった感じですかね。
様々な楽器を使ってると立ち位置がかぶって来ちゃうものなんで、それぞれを隙間を縫って配置していきます。
まあ言うは易し、ですが。

あとは、人が死ぬ周波数があります。

信憑性は定かでは無いです。笑
16Hzだったかな。
人の可聴領域が20から2万Hzなんで、実際には存在にも気づかないんですが、実はすごく不快な周波数らしいんですね、聞き続けると本当かどうかわからないけど気がおかしくなってしまうそうです。

長々と語りましたが、最後に一つ。

当時付き合ってた人の名前が自分の好きなアーティストのクレジットに乗ってました。CD買ったら名前が乗ってるんです。
なんとなく、懐かしさを感じたり、ああそうだ、彼もまた変人で、だからこその賜物だなあと思ったり。
私には無い音楽への熱意を彼は持っていました。
その意味では今でもかなり尊敬しています。
そして、だからこそ、上手くいかなかったわけでもありますが。笑
かなり好きでした。ふふふ。
彼も彼なりに大事に思ってくれてはいましたが。多分な!
とはいえ、重要な時期にあるべき決断をしただけです。そして私はもちろんそれも含め尊敬しています。

人間関係は生きている限りどうにでもなるものですからね。
私と彼との関係がどうと言うわけではなく。
いろんな人と出会いいろんな関係の持ち方を死ぬまで繰り返していくわけです。
まあ成り行き任せで、いきましょう!
音楽の話をするとどうしてもここの部分と関連づいてしまって感傷的な気持ちになっていしまうので避けていた私ですが、段々そうじゃなくなってきた気がします。
人の気持ちに確証なんてありませんが、
音楽に向き合った時期とともに、大切な「思い出」としては今後もあり続けるのでしょう。

珍しく真面目な鈴木でした。