―泣きながら小さな灯りを頼りに歩いた。
幼い私にはその光が何か等判らなかった。
ただただ必死に歩いていた。
その光はとても頼もしかった。―

「懐かしい夢だったな…。」

佐助「え、どんな夢?
もしかして俺様の夢?」

「違いますよ。」

スパッと言い切る姫(夢主)に佐助は落胆するフリをしてみせたが姫は素知らぬ顔で暗器の手入れを始める。
佐助は苦笑すると敵の視察に。
それを見送った姫は小さく溜息を付き身に付けていた首飾りを外し見詰めた。
昔、まだ幼かった姫は迷子に成り光と顔を隠した少年により帰路に着き、その際に少年に渡された。
月と星をモチーフにした首飾り。
佐助には見せたことも話したこともない。
話した所で佐助は何の興味も示さないからだ。

「…早く手入れ済ませよう。」

首飾りを付け直すと引き続き暗器の手入れに戻った。

――――――――――――

「まだ佐助殿が戻って居ないのですか?」

驚いた。
何時もならさっさと済ませて帰って来るのに。
流石に心配そうな幸村を見て姫は佐助の様子を見てくると幸村の静止も聞かずに消えてしまった。

――――――――――――

佐助「痛た…。
油断したな…。」

姫が見たら悲しい表情をするだろうと困ったが帰らなければと起き上がった。
その瞬間愛しいヒトの香りが漂い慌てて顔を上げれば目の前には…血痕と首飾り。
何故血痕が等と考えずとも判る。
攻撃されて動けなくなったところを連れて行かれたのだろう。
佐助の頭にカッと血が上った。

佐助「姫…ッ!」

首飾りを握り締め悲痛な声を出すと一瞬で移動し、敵を…姫を追い掛けた。

――――――――――――

『…身体が重い…嗚呼、そっか…私佐助殿探して…。』

力が上手く入らない身体を動かし移動の方に集中している敵から苦無を奪えば敵を切り付け力が弱まった瞬間抜け出した。

「敵…に…終わらされるくらいな…ら…!」

『己の手で終焉を迎えさせる…!』

向かってくる敵を見据え苦無を強く握った。
その瞬間―…。

佐助「家お姫様はとんだ御転婆だねー。」

愛しい声が降り注ぎ視界を迷彩が奪う。
次の瞬間bには抱き上げられ飛んでいた。

佐助「どーして無理するかなー…。
しかも俺様があげた首飾り落とすしー。」

膨れっ面をし姫の額にコツンと己のおデコをぶつけ笑った。

「え…?
じゃああの時…の…?」

佐助「螢に囲まれて綺麗だったよね。」

―嗚呼、螢火だったんだ…。―

+何時でも助けに行ける様にあげたんだよ…。+



――――後書き――――

久し振りに佐助夢。
ええ、あみだで決まりましたとも。
意味不明っすよね。
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