話題:最近観た映画








高校3年生のヒロ(北乃きい)は思いを寄せていたシュウ(岡田将生)にある出来事をきっかけに告白され付き合うことになる。高校生活最後に起きた奇跡にヒロは心を躍らせる。しかし、受験と卒業を控え、地元・北海道の札幌福祉大学(架空)に進学するヒロにシュウは早稲田大学に行くつもりでいることを話せないでいた。





見終わったあと、切なくて、胸が少し痛くて、でもじんわりと温かくなるお話だった。

あらすじの通り、折角付き合ったのにシュウが早稲田志望。遠恋になっちゃうの?そんなのやだ!というところで二人がぎくしゃくしたり葛藤したりするのが物語の軸になってるんだけど

遠恋やだ〜〜なヒロが少々めんどうくさい。笑 でも、そこがすごくリアル。瑞々しい感情が溢れてるなあという印象。

友だち役の仲りいさちゃん、先生役の大沢たかおさんがかなりイイ味出してた。メイン二人を筆頭に、全体的にとても自然な演技。言い回しや表情、目線ひとつとっても、とにかく自然。

なんでだろうと思ってWikipedia先生に聞いてみたところ、大まかな設定以外はセリフも動きもほぼアドリブなんだとか。納得!

アドリブだからこそ、会話ややりとりがドキュメンタリーを見てるかのように自然だったんだなあ。ヒロとシュウのやりとりに関しては、変にイチャイチャしたり、作ったようなかっこいい・可愛いセリフ言ったりしてないのに、すごくきゅんとする。

映画のキャッチフレーズは「だけど、それはまだ物語の途中」。だからこそラストは曖昧なまま。そこで賛否両論あるみたいだけど、私は好きだった。


ちなみに、「ハルフウェイ」という題名は、撮影中にきいちゃんが「途中」という意味の「halfway」を間違えて「ハルフウェイ」と読んでしまったのを、監督さんが気に入ってつけたんだって。元々の題名は日本語の文だったみたい。キャッチフレーズに近い感じの。

そのシーンは本編にあるんだけど、題名ありきでそのセリフが考えられてると思ってたから、あとで知って驚いた。


ほぼアドリブでの自然な演技に関しては、色々な感想読んでると、アドリブだからキャラクターに深みが出てない、ただ「撮っただけ」のような印象になってしまう、というような意見もちらほら。

確かに、ヒロとシュウの感情的な部分はもっと深く掘り下げてほしかったかも。シュウがそこまでヒロを好きになった理由や背景、気持ちの動きとか、よくわからなかったもんなー。


でもこの作品の空気感や瑞々しさは、忘れていたあの頃を思い出させて(こんな素敵な高校生活送ってないけど)ちょっぴりセンチメンタルな気分にさせてくれました。いい意味で。


記事タイトルにもした「いってほしくないです」は、ラストの音楽室にてヒロとシュウがドラムを叩いて遊んでいるときの回想シーン(回想とはまた違うけど)で、シュウの東京行きを応援していたヒロが、笑顔で、泣くのをこらえながら、でもふざけるように、「行ってほしくないです!東京に、行ってほしくないです!」っていうところが私的にヒットした。からつけた。あのなんとも言えない、乙女心に共感。うるうる。



長くなったー相変わらず日本語が不自由だわ…ねます。おやすみなさい。