父が欲しがった私の家具。
母に頼まれて購入した。
なーぜーかー?
偶然なんだろうか?
家にばかりいるからだろうか?!
父がまたしても、宅配便が家の前に止まった事に気付いた。
「また、買ったのか!!」
母と私は黙って宅配物を受け取る。
……父よ、あなたはこの家具を欲しいといったよね?
私の少ない給料で買ったんですが??
なんか、振り回されて疲れてしまう。
……さて、明日組み立てるべ。
昨日、父が昼寝してる間に組み立てた収納家具。
邪魔にならない父の部屋の出入口においた。
父は家具に気付いても、文句一つ言わなかった。
それが不思議で仕方なかった。
今朝、起きてきた母が私に言った。
お父さんが「あの家具、俺の部屋さ持ってぐ。」って…。
あの家具?って…
どうやら、父は私が組み立てた家具を気に入ったらしい。
いや…持っていかれたら、中身はどーすんだろ?と思ってたら、
母「だからね、『それ、さっちのよ?ってお父さんに言ったのよ。そしたら、」
父「うちのだべ!うちの家具だべ!」
母「いや、さっちのよ?」
と言い聞かせたそうだ。
突然増えた真新しい収納家具…
それを自分の家にもともとあったものだと思ってる父。
目に見えるもの、手に届く範囲の物は、父にとっては自分の物。
だから、私は買った収納家具に目隠しを付けた。
父が 前から人の物を借りると自分の持ち物と勘違い(思い込み)してしまうのは気付いてたが、
こんな真新しい家具を見て、自分の家のものだと思うとは!!
余談ですが、父は家具を持ち込んでも、すぐ飽きて家具が出戻りになります。
狭い部屋に幾つも収納家具を突っ込んでも、片付ける気持ちがなければ、片付かないのに…
片付かないのは収納家具のせいだと思ってる。
そして、また今日も朝から、自分の部屋とリビングを行き来して何かを探している。
必要なものもゴミに捨ててしまうから、
もう、探してもないんじゃないか?と私は思うが…?
父が息子の前にグーを出していた。
右手か左手に何かが握られているらしい。
父「さぁ、右か左かどっちだ。」
と息子に問う。
息子は少し悩み、
「こっち!右!」
と手をたたいた。
すると父は「残念、こっちは左でした〜」と言う。
私と母は一瞬固まる。
息子と対面している父。
息子が「右」というのは父にとっては「左」になる。
母と顔を合わせ「もうやらなきゃいいな」と思っていたが、
「もう一回!」と息子。
また、息子が選んだ手に握られていたが、
父は「残念、こっちは左でした。」
息子は「こっちが左でしょ?」と自分の左手を見せる。
ここで母が、
「煌(息子の名)から見て、左がお爺ちゃんにとって右になるんだよ?お爺ちゃんにとって逆が当たりなの」
すると父が言う…
「俺が問題だしてるんだから!俺の手を見て答えないとダメだろ!!」
私も母も絶句した。
返す言葉もない。
60年以上生きてきた経験値の高い、息子より頭が良いはずの父は、5歳の子供と遊ぶことが出来ないんだ…
そのご、私が小さい頃から教えていた【右と左】を逆に言うようになった。
私の苦労は何だったんだろう?
息子が携帯ゲーム依存だ。
今日、登園前にゲームをしたいと騒がれた。
癇癪も起こし、部屋の物をぶん投げる。
着替えさせて、靴を履かせ…まだゲームしたいと言っていた。
先に歩いていくと、怒りだす。
手をつなぐという。
手をつなぎ、歩くがまだゲームのことを言っている。
仕舞には、ぶち切れて固い雪を私那投げ付け、
握っていた手を噛んだ。
私の指から血が流れた。