桜庭一樹の『赤朽葉家の伝説』みました。

いやもう間違いないよ。

この人の本面白いよ。

万葉が最初まるっきり山出しの娘だったけど、

だんだん大奥様になっていった。

いつの間にか頼れる大女になっていました。

3人の女の中では毛鞠が好きです。

夢にまで出てきました。

凄く魅力的な人物だと思います。

第2部まではそんな感じで面白かったのに第3部はしょぼい主人公の所為で一気に失速した感じが。

でも時代を感じた。

全くその通りのしょぼさで生きている自分たちが情けなくもなりました。

世界はこれからビューティフルになる?

なるという前提で既にビューティフル?

それなりに今が楽しくて生きている私には過去の言葉のようにも感じました。

でも第3部には謎解き要素もあるから良かったかなあ。

真相は見え見えな気もするけど。





万葉が地球の丸さを知った時の

「せかいはほんとうにそんなむなしい形でできとるの?」

って台詞がなんか良いなあって思いました。

上に行くつもりで走っても、もとの場所に戻ってしまうだけではないの?って。

その為に泣く万葉も美しいと思いました。