※高校生×巫女さんパロディ
※雲雀ちゃん注意警報
巫女さんは純白→神様と結婚思考
とかいう勝手な妄想により生まれたので正しい知識もなにもないです;
さげとく。
いつも通り遠回りして朝のランニング。
朝練が始まるよりも前の早い時間。
長い石段を駆け上がって肩で息をする。
顔を上げてそこにいるのは、毎朝頑張ってでも会いにきたい相手。
「…は、はっ、新記録!いつもより2分早いぜ!」
「…毎日よくやるね、君」
白と赤の袴に竹箒。
典型的な巫女さんの格好をしたこの子は、この並盛神社の正式な巫女さんらしい。
黒髪のショートヘアー。
吸い込まれそうに綺麗な切れ長の瞳。
真っ白な肌。
そしてその髪を飾っているのは、中学の修学旅行で行った京都で見つけてオレがプレゼントした桜の髪飾り。
オレはもうずっと、5年くらい彼女に恋をしている。
「え、ご褒美とかねーの?」
「なんで僕が…」
「だってオレ、頑張ったのなー」
「……」
少し悩んでから思い出したように神社の横にある住居へと走るヒバリ。
雲雀恭弥。
それがあの子の名前。
両親はもうずっと前に他界してて、今はこの広い神社に一人で暮らしているらしい。
ちょっと前までは彼女のお祖母さんと暮らしてたんだけど、唯一の血縁だったその人もつい半年前くらいに亡くなった。
「これ。いつも参拝に来てくれるお爺さんがくれたんだ」
「…干し芋?へぇー、うまそう!」
本当は、一緒にオレの家で暮らそう、って言いたい。
抱きしめてキスして、それ以上だって……したい。
本当は、
彼女の気持ちだって知ってるんだ。
「ねえ、時間大丈夫なの?」
「ん?あ、今日は朝練ないんだ」
「え、じゃあなん…」
彼女だって、オレの気持ちは知ってる。
オレが、こんなにこんなにヒバリを大好きでいるってこと。
一緒に暮らそうって言いたいってこと。
抱きしめてキスして、それ以上だってしたいってこと。
だけど、できない。
巫女さんは清廉潔白でなければいけないから。
彼女以外、この神社を守る人がいないから。
「ヒバリに会いたかったからさ。いつもより長く、一緒にいられる」
「でも、せっかくのお休みなのに…」
「…嬉しくない?」
だけど、いくら気の長いオレだってこのままでいるつもりはない。
ずっと待ってた。
ずっと、ずっと…。
「…うれ、し…い…」
この可愛いくて仕方ない愛しいヒバリと、ずっと一緒にいれる日がくることを。
「ヒバリ、オレさ、今年で高校卒業じゃん?進路決めたんだ」
「え、大学…でしょ?」
「んーん。違うのなー」
小首を傾げてオレを見上げるヒバリ。
ああ、もう、早くあんたを手に入れたい。
「ここの神主さん」
少し抱き寄せたらヒバリは驚いたみたいで、簡単にオレの胸に倒れこんできた。
掠めるように額に唇を落とす。
神様もさ、ちょっとくらい目瞑っててくれるよな。
「っ、ぁ…、な…!」
「たくさんお祭りとかしてさ、バイトの巫女さんとか雇って神社復興さして、そんでヒバリをお嫁さんにもらう。決めたんだ」
「だっ…て、野球…!」
「プロの選手じゃなくてもさ、野球はできるのな」
もう覚悟はできてるんだ。
初めて彼女に恋した、あの瞬間から。
この子をオレの嫁さんにもらう覚悟が。
そのために必要なことなら、なんでもしてやる。
もし巫女さんに手だしちまうのが罰当たりなら、打ち返してやる。
オレの大好きなヒバリ、神様にだってやるもんか!
「待っててな」
そう笑いかけたら、ヒバリは泣きそうな笑顔でオレの胸に寄りかかった。
神様VSオレ
絶対負けてなんかやらねーからな!
---
巫女さんの知識もなにもないくせに書いた(^q^)
間違いは見逃してやってください(^_^;)
後悔は、していない!←