【書籍】ほめ言葉 心に響き 1万4000冊 津幡の水野さん母娘が出版[09/12/29]
全国から手紙続々
「あなたが必死に生きてること 私は知ってるよ」。心に響くメッセージを集めた小さな冊子が
反響を呼んでいる。
津幡町のエッセイスト水野スウさん(62)が一人娘と編集した「ほめ言葉のシャワー」。
昨年六月に自費出版すると、「幸せな気持ちになれる」など、手紙やメールが全国から殺到。
ことし八月には英訳付きの改訂版も出版し、多くの人たちの共感を呼んでいる。
「あなたといると元気になる」
「あなたのいれてくれるお茶はいつもおいしいな」。
手のひらサイズの冊子には約七十のほめ言葉がつづられている。
水野さんは兵庫県に住む娘の中西万依さん(27)を出産後、母親たちが悩みを語り合える場として
津幡町の自宅を開放。今ではオープンハウスとして若者からお年寄りまでが集い、打ち解け合う
自由な空間だ。活動に共感した人が全国各地でオープンハウスを始めると、水野さんは駆けつけている。
六年前のある集いが冊子のきっかけとなった。「自分が言ってもらいたい言葉」を小さな紙に書き、
かごに入れてかき混ぜ、再び全員に配り隣の人に伝える。ワークショップは、自分と向き合い、
相手を思う気持ちを持ってもらうのが目的だ。
埼玉県でのワークショップ。「よく頑張ってるね」。隣の人から言葉を贈られた女性が突然、涙した。
不登校だった子を持つ母親として「一番言われたい言葉だった。自分が認められた気がした」という。
「各地から持ち帰った言葉の財産を、一人でも多くの人に伝えたい」と、万依さんとともに冊子を編集。
テレビなどで紹介されると大きな共感を呼び、これまでに一万四千冊が売れた。
埼玉県の主婦からは「子どもが肌身離さず何度も読んでいる」、
冊子を授業で使った中学教師からは「生徒は友達の良いところ探しを始めた」
などと、一千通以上の感想が寄せられた。
反響の大きさに驚きながら、「認められたいという気持ちは誰もが持っている」と水野さん。
「立派な言葉ではない、日常から出てきた言葉が読んだ人たちの心に響いているのでは」
冊子はA6判、八十一ページで、五百円。
問い合わせは中西さん=電子メール(アドレレスはソース参照)
www.chunichi.co.jp
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www.yomiuri.co.jp
これほしい