がっぺ怖ぇぇ話!画像もあるっぺ!


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家の前には誰がいる?


さっき起きたこと。




うちの両親は、健康のために夕食後のウォーキングを日課にしている。


んで、つい二時間ほど前に俺が自室のベッドに寝転んで、ウトウトしながらケータイでここを読んでたら、いつもの如く両親が


「歩きに行ってくるわー。」


と言って家を出て行った。


家には俺しかいない…。


「これはチャンス!!」


と起き上がり、玄関先に出てタバコに火をつける。


一応俺は成人はしてるけど、タバコ吸ってることは両親に内緒にしていた。


愛しのマイルドセブンに火を点けた直後、女の人の鼻歌と共に足音が近づいてきた。


完全にお袋だと思った俺は、慌ててタバコ消して家の中へ逃げ込んだ。




玄関の扉を閉めて、外からの音に耳を澄ませる。


「ふんふーん♪」


という鼻歌が、扉のすぐ側まで迫っていた。


俺は、自分がこんな時間に玄関にいる最もらしい理由をあれこれ考えながら、母親を出迎える準備をした。


しかし


「ふんふーん♪」


は扉のすぐ外から聞こえるものの、母親は一向に家に入ってこようとしない。


それどころか、その声は玄関を離れ、車庫に向かったようだ。


そして声は車の周りをウロウロし出した。


これはおかしいと思った俺は、車庫に出て


「母さん何してんの?」


と呼びかけてみた。


その瞬間、声は止んだ。


車庫と玄関先を見回してみたが、誰もいない。


よく考えてみると、うちの母は鼻歌歌いながら散歩するような性格じゃないし、帰って来るには早すぎる。


それに、帰って来たのだとしたら、父親も一緒のはずである。




不思議に思いながらも、とりあえず家に入って扉を閉める。


そして鍵をかけた瞬間、扉のすぐ外側から




「おーーーーーい………………。」




という女の人の声が聞こえた。


母親の声とは明らかに違う、スロー再生で引き伸ばされたような声。


「あ…これは怖いかもしれない。」


と思った俺は、そそくさと自室に退散。


両親が帰って来るまで、ベッドで震えてた。


変人か幽霊か…。


「あれは一体何だったんだろう?」


と考えてみたが、二時間経った今でもその正体は分からない。


ただ可能性を挙げるとすれば、一つだけ。








今日は二十年間、俺を可愛がってくれた祖母の一周忌の日だと言う事を思い出した。










category:
呪われし勇者達の死ぬ程怖い話

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