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アナから始まる事もある 7(CY)




デスクに戻るも仕事には集中出来る訳がなくイトゥクさんから貰ったヒントが頭の中をグルグル回っていた。

暫くすると何やら騒がしい声が聞こえてきた。
綺麗とか可愛いとかアイドルにおくる黄色い声援に似ていた。
煩いなーと思っていると、その声援がどんどん近付いてくるのに気付いた。


「…何だよ。考えられねーよ…」


小さく舌打ちをして、パソコンのキーボードをバンっと両手で叩くといきなり名前を呼ばれた。


「あ、チャンミンだ!うちの会社に居たんだ、チャンミン」

「え?ユノ?!」


髪の毛をワックスでキメていて、黒のスーツをビシッと着こなしている男性が現れた。
…しかも後ろに凄い人数引き連れて。

にっこり笑う顔は昨晩散々鳴かした彼そのものだった。


「チャンミン、来て!ほら、早く着て!」


ユノは驚き過ぎて固まる俺の腕を引っ張るとガヤガヤ騒がしい人波をかき分けて走り出し、誰も居ないトイレに入ると個室に連れ込まれロックをすると俺を便座に座らされると、足の間にユノはしゃがみ込みカチャカチャとベルトを緩めズボンと下着を簡単に脱がされてしまった。


「チャンミン、昨日の振りだね!…ハァ…やっぱり素敵、チャンミン…」


それ、俺じゃない。嫌、俺だけど。
俺のアレを握りゆるゆると手を上下に動かし扱き始める。
ユノは目をキラキラと輝かせアレしか見ていない。


「こんな、おっきいちんこ初めて…。仕事してても忘れられなくてお尻、疼いちゃって大変だったんだよーチャンミン」


アレしか見てないユノはずっとアレに対して話しかけている。
持ち主には興味ないのかな?俺はずっとユノを考えていたのに、何だろうこの悔しさは。


「再会を記念して…」

「ダーメ!」

「え?何で?目の前にちんこ、あるのに食べちゃ駄目なの?」


アーンと開いたユノの小さい口が俺のアレを食べようとするから慌てて両手で隠すとユノは不満そうに声を出しようやく顔を上げて俺の顔を見てくれた。


「ユノ!俺はずっとユノの考えてて…シウォンさんやイトゥクさんに怒られて…。でもユノはちんこだけなの?」

「うん。チャンミンのちんこが好き」

「俺は?俺には興味無い?」

「…ちんこ、が好き」

「ちんこあげたら俺を好きになる?」

「……もういいよ。なんか冷めた」

「え?」

「俺、恋とか愛とか面倒だからちんこだけで良かったのに。もうチャンミンのちんことは会わない。さようなら」

「ユノ!」


ユノは立ち上がるとハァと大きく溜め息を吐くと服装を直しロックを外すと振り向きもせず個室から出て行った。


丸出しの上、少しだけ膨れていたアレはみるみる内に小さくなっていく。
何故かは分からないけど、泣きたくなった。

太陽の陰で 2(CY)




彼女の部屋に荷物を運び片付けながらも頭の中はあの可愛らしい笑顔で埋め尽くされていた。

俺は根っからの女好き。
今の彼女と付き合う前に結構好き勝手に遊んでいた。
だから同性にときめく訳がないと自信があったのに。


「チャンミン、チャンミン」

「ん?どうした?」


彼女に呼ばれ顔を上げるといきなりキスされた。


「…チャンミンとずっと一緒に居れて嬉しい」

「俺も…お前と暮らせて…この家に住めて嬉しいよ…」


俺には可愛い彼女が居る。
ユノさんに射抜かれた胸の熱さを上手く隠しながら付き合う。
この子を手放すとユノさんとの接点が消えてしまうと考える俺は酷い男になってしまったのだろうか。


彼女を抱き締め小さく笑う。
1年以上一緒に居る彼女より、まだ出逢ったばかりの、しかも彼女のお兄さんの恋人の男性に夢中になっている自分が可笑しくて。



夕食は出前を取り4人で食べてそれぞれの部屋に向かう。
まだベッドが届いてないから彼女のベッドで眠る事になる。


「…チャンミン…」

「……ごめん。疲れてるから…。抱き締めてあげるから、おいで」

「…仕方ないか。チャンミン、お疲れ様」

「お疲れ様…」


彼女は当たり前のように求めてくるけど、上手く抱ける気がしなくて、やんわり断った。
そのまま彼女を抱き締め眠りに就いた。



深夜2時。
トイレに行きたくなり目を覚まし部屋を出る。
1階にあるシウォンさんの部屋の前を通らないとトイレには行けず、物音を出さないようにトイレに向かい用を足し、部屋に戻る時シウォンさんの部屋から話し声が聞こえてきて思わず足を止めた。

駄目だ、と思いながらも音に気を付けながらドアを数センチあげて中を覗き聞き耳を立てる。


「はぅ…。も、だめぇ…。明日、立てなくなる…ぁあん…」

「俺が強いのは知ってるだろ?…お前が悪い…。俺を欲しがるから…」

「だっ、て…。シウォンが格好いいからぁ…。ぁあ、何で、おっきくするの?」

「…ユノが可愛いから…。ほら、顔見たいから…」


シウォンさんの下には白く汗のせいか輝いているユノさんの背中がチラリと見えた。
肌にキスを降らしていくシウォンさんに小さく笑うユノさんの声。
体位を変えるのかムックリ起き上がるシウォンさんはユノさんを起こし前を向かせ抱き締めるとユノさんから唇を合わせ互いに貪るようにキスをして居る。

その内にユノさんはシウォンさんに抱き着き身体が上下に揺れ始めた。
シウォンさんの動きに合わせ甘く可愛く鳴くユノさんの妖艶な姿に俺の中心は痛いぐらいに腫れ上がりドアを元に戻し、音に気を付けながら部屋に急いだ。


ベッドの横に立ち尽くし、眠っている彼女を暫く眺める。
抱く気は無かったけど疼く中心をなんとかしないといけない。
布団を剥がし素早くパジャマのズボンと下着を脱がせて一気に熱くなった自身で貫いた。

起きた彼女はビックリしていたけど、直ぐその気になり互いに何度も求め合った。


…彼女の姿にユノさんの姿を重ねて動けば更に欲情してしまう。

太陽が昇るまでユノさんを想い彼女を揺さぶり続けた。

アナから始まる事もある 3(CY)

1、2人の真ん中誕生日

アナから始まる事もある 2(CY)

1、2人の真ん中誕生日

アナから始まる事もある 1(CY)


「はぅ…ね、アンタって遅漏もいいとこで、こっち疲れるだけなんだよね…。アレはデカイから文句ないけどずっと腰動かしてるこっちの身にもなってよね」

「…テメェーのアナがガバガバだから俺がイけないの。分かる?」


ーバチンッ


「顔が良くて、アレが良いからって良い気になるんじゃないわよ!」


威勢良く俺のほっぺに平手打ちをして出て行く名前も知らない女の子。
3、4回夜の相手をして貰ったけど上手くないんだよねー、色々と。

彼女が居ないから言い寄ってくる女の子と一晩付き合っても納得するソレに出逢えた事がない。
どの子も同じ様な声を出して、勝手に舐めて挿れて、はい、昇天。

俺は置いてきぼりで、元気にはなってるけど、昇天する気配がないアレを慰めようとすると女の子は途中で疲れて飽きちゃうから大変。

仕方なく1人で頑張って精を出す頃には女の子は怒って帰っちゃう。





「マジ、病院行った方がいいかな?」

「何科?」

「あぁー…泌尿器科?」

「でも恥ずかしくない?」

「気持ちいいSEXが出来るならいいよー、何でも」

「…お前、男、試した事ある?」


昼休み・会社の食堂でカレーライスを隣で美味しそうに食べてる親友のキュヒョンには気兼ねなく何でも話せるから昨晩の事も話した。
なのに訳の分からない事を言われて俺は眉間に皺を寄せた。


「男?…男のケツに挿れるって事?」

「そうそう…。ちょっと待ってて…。あ、来た来た。シウォン!こっち!シウォン!」

「え?シウォンって…」


急に立ち上がったキュヒョンは入口に居た男子社員を大声で呼ぶと手を振りこっちに来いと言い出した。

男子社員はキュヒョンに気付くと手を上げて応えるとラーメンを受け取り俺達の前に座る。


「営業のシウォン。チャンミン初めてだろ?」

「あぁ…。初めまして、シム チャンミンです」

「チェ シウォンです。…キュヒョンとシムさんと言い…総務課が似合わない…。営業に欲しいぐらいだ」

「…どうも」

「コイツ、ゲイだから相談してみ?」

「え?!ゲイ?!勿体無い…あ、すいません」


顔は濃いけど綺麗に整っていて背も高い。
女の子達が黙ってないだろうにゲイなんて勿体無い過ぎる。


「大丈夫ですよ。良く言われますし別に恥ずかしく思ってませんから」


箸を持ち綺麗に半分に割ると人当たりの良さそうな笑顔で見つめられ少しだけ照れてしまった。


「悩みきいてあげて、チャンミンの」

「悩み?」


ラーメンを啜りながらキュヒョンの話に首をかしげチラリと俺を見る。
初めての人にそんなSEXで満足出来ないなんて、プライベート過ぎる話を簡単に出来る訳…


「コイツ、SEXで満足したいんだって」

「おい!!」


あー!もー!
キュヒョンとこのシウォンとか言う彼の関係性は分からないけど何で、そう人の事をペラペラ話すかなー。

仕方ないので、女の子とのSEXでは昇天出来ない事を話して女の子は居るのに欲求不満だと伝えた。


「…なるほど…。っでキュヒョンは男とさせたい訳だ」

「そう。俺も女よりいい思い出来たし」

「え?えぇー!!!」

「俺もシウォンに相手紹介して貰って只今ラブラブな恋人が居ます」


にこにこしながらピースサインをしてくるキュヒョン。
初耳が多過ぎて頭の中がパンクしそうだ。


「今夜、シムさんお時間ありますか?」

「え?…あぁ、昨日フラれたんで有りますよ?」


スマホを弄りながら話すシウォンさんはいつの間にかラーメンを綺麗に食べていた。


「では、駅前のSMEホテルの206号室に8時過ぎに来て下さい。いい子、紹介しますから」


スマホをポケットにしまうとニカッと笑い立ち上がるシウォンさん。


「絶対に来て下さいね。…キュヒョン、じゃあな。トゥギヒョンに宜しく」

「ありがとう、シウォン。勿論伝えておくよ」


トレイを持ち颯爽と立ち去るシウォンさん。
なんか全てが初めてだらけで疲れてしまった。


「夜、ちゃんと行けよ?」

「…気分じゃねーよ。男なんて」

「試すだけ試してみな?新しい扉開けるかもよ?」

「開きたくねーよ、そんな扉」


トレイを持ち返却口に返すと食堂を後にする。
…新しい扉か…。
行くだけ行ってみようかな…。
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