まず皮膚は脳と同じ外胚葉から発生し、
皮膚も情報処理器官であることを指摘し、
皮膚感覚が心に及ぼす影響。
次に皮膚をなでることによって生じる振動には、
1/fゆらぎの特徴をもつ振動が発生し、それが快の気分を生じさせる可能性。
また触れることによってオキシトシンという生理物質が脳内で分泌され、それが相手との親密な人間関係の構築に役立つことや、 癒しをもたらす。
さらに触れる際に重要な点は、ゆっくりした速度で手を動かして触れることと、弱い圧で触れることである点。
前者はC触覚線維の発火によってもたらされる効果あり、後者は副交感神経が高まるためである。
これらの特徴をもつ触れ方によって、人は最大の癒しを得ることができ、快の感情が最大に高まると考えられる。
皮膚を入力と出力の両面の視点で捉える必要性について。
皮膚に触れることは刺激の入力としての視点であるが、皮膚は内臓など身体内部や心の働きが表出される部位でもあるため、 出力としての視点もまた重要である。
従って皮膚に触れることを通じて、相手の内部状態を把握する態度が重要になると考えられる。
理屈なんて知らなくても、
人間も動物もみんな知ってる。
本能なのか遺伝子なのかわからないけど、
母に抱かれスヤスヤ眠る赤ちゃん
いい子いい子と頭を撫でられる子ども
大丈夫？とか、任せろ！とか、
頑張って！とか、
肩を触ったり、肩を軽く叩いたり、
背中を押したり、背中を撫でたり、
頭を撫でたり、
肌に触れるとこころが振動するってこと。
