ほんとはね、はっきりいったらいいのかなと思うよ。たとえばそれで全て終わってしまったとしても。
それでもいまあたしはきみを騙し続けてる。
近すぎて同じすぎてただ錯覚してるだけなのかもしれないけど。確かめるわけじゃないけど。
ほんとはもうきみに嘘をつきたくないなあって思うんだ。
われながらおかしいんじゃないかと思う。
自分でもこんなの変だってわかってる。
普通じゃないこともわかってる。たぶん。
でもどうしようもなくて。
どうしたらきみがずっとあたしの傍にいてくれるのかとか。
どうしたらきみがあたしのことを一番に思ってくれるかとか。
どうしたらあたしのトクベツだってことをきみにわかってもらえるのかとか。
あたしはきみと
繋がっていないから
ふあんでしかたないんだ。
困ったようにあたしが握った手を見つめるきみが
すき。
いたずらがすきなきみが
すき。
長いスカートを翻して走るくるぶしの靴下が眩しかった。
自転車を押す華奢で頼りない腕をとって何処かに逃げたかった。
誰も知らない場所。
きみを独り占めしたい。
きみのトクベツになりたいんだ。
あたしの名前をよんで。
迷惑なんてある訳無い。
きみはあたしの
唯一なんだ。
泣かないで泣きたいよ。
お願いわかってよ。
あいつが
あいつが知ったかぶり
あたしの愛しい彼女。
あたしの愛しい彼女
ねえさんでないけどねえさんと呼ぶ。
あたしの幸せな時間。
彼女を語る時間。
ひとときの幸せなんだ。
邪魔なんてする権利あいつにはないはずなのに。
勘違いで人のささやかな幸せを壊すやつなんて死んでしまえ